spring can really hang you up the most
2009年 04月 13日
春といえば。
"spring can really hang you up the most / tommy wolf"
(1958 fraternity records)
作曲家、ピアニスト、そしてシンガーでもあるトミー・ウルフの代表作。
ついつい毎年blogでも取り上げてるような。
アルバムジャケット、演奏ともに軽やかで瑞々しい。
Monty Budwigのベース、Shelly Manneのドラムスとのトリオ。
全曲がトミーのオリジナル(共作ふくむ)で、アルバムタイトル曲のほか、
"so it's spring"、"here's to spring"と春をテーマにした曲が多い。
華やかさはあまり感じさせないけれど、歌詞に寄り添う情感豊かなメロディが
この人の持ち味のような気がする。
そして、粋で洒脱。
サイ・コールマンやデイヴ・フリッシュバーグに通じる魅力がある。
春のウキウキ感を満喫したいときにはルー・ロンドンのスインギーな
"swingtime in springtime"を、
じっくりとこの季節をに向き合いたいときには、このトミー・ウルフのアルバムを。
エラ・フィッツジェラルドの"spring can really hang you up the most"。
耳を傾けると、なんともジンワリとあたたかい気持ちになります。