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我が心のアトランティック・ジャズ

 このところ、CDの再発や新譜とかの情報収集をすっかり怠っておりまして。今年の春からワーナーでは「ワーナーJAZZ BEST コレクション 1000」なんてのをやってたんすね。ぜ~んぜん知らんかった。(→ HP

 ワーナー系のジャズレーベルといえば、ATLANTIC。ミンガスやコルトレーン、MJQなどの大御所、レス・マッキャンやジーン・ハリスらのソウル・ジャズ、その他、ローランド・カークもいたり、ボーカル物も充実してたり。今回のシリーズでは計100タイトルがなんと1000円で販売されてる。

 その中で自分が嬉しかったのは、なんといってもハンク・クロフォードとデヴィッド"ファットヘッド"ニューマンという2人のサックス吹き。2人とも1960年前後のレイ・チャールズ楽団の花形プレイヤーでした。・・・とはいっても、かなり玄人好みなミュージシャンで、今回それぞれ4枚ずつ再発されるというのは、結構スゴイことだと思ってしまう。売れるのかなぁ?

 ということで、レコード持ってるのに、それぞれ1枚ずつ買っちゃった。
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"Fathead / Ray Charles presents David Newman" (1958年録音)
"From The Heart / Hank Crawford" (1961~62年録音)
 
 アーシーなサウンドに、艶やかで伸びやかなサックス。男の色気とファンクネス。どちらも最高なんです。
 "Fathead"はRay親分がピアノでも参加してる。。1曲目の"Hard Times" は、クルセイダーズなどでもおなじみの曲。この郷愁をさそうメロディ、たまらんな~。
 "From The Heart"は、これぞ自分の中でのAtlantic Jazzサウンド。ホーンセクションのざっくりしたアンサンブルに鳥肌が立つ。ハンクの泣きのアルト、ここに極まれりって感じ。

 1000円CDということで、装丁は酷いです。きっぱり。
 これがニーズにあった企画なのかも良くわからんです。 

 でも、自分がサックスを吹くにあたって、彼らに受けた影響は非常に大きいのです。
 ヘンなミーハーごころをくすぐってくれて、ありがとう。

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 レイ・チャールズとその子分たち。1980年代アタマくらい? 同窓会的セッションかな?
 後方のホーンズの中央がハンク・クロフォード。その右のテナーがファットヘッド。右端のバリトンがリロイ・クーパー。レイ・チャールズ楽団の屋台骨サックスセクション。

Hank Crawford (December 21, 1934 - January 29, 2009)
David "Fathead" Newman (February 24, 1933 - January 20, 2009)
Leroy "Hog" Cooper (August 31, 1928 - January 15, 2009)

 3人とも、2009年の1月に相次いで亡くなった。当時はなんだか信じられなかったし、いまでも不思議な気がする。一足先に天国にいってるバンマスから、一斉にセッションのお呼びがかかったとしか思えない。

 Ray親分のリーダーアルバムも今回の再発ラインナップにもちろん含まれてます。"Ray Charles At Newport"とか、エラくかっこよいので、みなさまもゼヒ。



そのNewportでの1960年の映像。 HankもFatheadもLeroyもいます。


あ、ワーナーさん、10月からはAtlanticのR&B名盤も100タイトル出るんだ。
お! Margie Josephもある! これはこれは。。。
by hey_leroy | 2012-09-20 21:59 |

たゆむあした、ゆるむゆうべ。カマクラ発、ユルマッタリな日々。読み返されない備忘録。


by hey_leroy