案の定
2012年 12月 29日
夕刻、地元のスーパーで買い物をした帰りに路地をのぞくと、もう年内の営業は終わっていると思っていた"おばあちゃま焼き鳥や"の灯りが点いている。暖簾も出てる。そうか、今日までだったのか。
ということで、ちょいとニンマリしながら引き戸に手をかける。
いつものおなじみさん達と和やかに。
お酒を冷や(常温)で2杯ほど。
炭火の串焼きは、シロと鳥ネギとつくねを。
そして、毎年毎年、最後の営業日におかあさんが振舞ってくれているという、すいとん。
僕ははじめていただきました。
カツオだしと椎茸の香り。上品な味付けで、じんわりと沁みます。
年の瀬にいただくすいとん。それぞれの思い。
みなさんより一足お先に失礼して、帰宅。
午後8時にラジオをつける。
TBSラジオでの、小沢昭一さんの追悼番組 「あしたのこころだ 小沢昭一について考える」。
正座こそしないけれど、気持ちを向けてラジオを聴くなんて、ずいぶん久しぶりのことだ。
山本直純による、いつもの「小沢昭一の小沢昭一的こころ」のテーマ曲が流れる。
番組は、「昭一的こころ」の名場面を中心に、かかわりの深かった人たちのコメントが挿まれる。
中村メイコ、大沢悠里、柳家小三治、黒柳徹子、矢野誠一、永六輔。
志ん生で有名な「大津絵」の小沢版の語り(すごいグルーヴ!)、一人芝居の様子、ハーモニカ吹奏(丘を越えて、東京ラプソディ)、都都逸、浪花節、「私の青空」・「森の小径」・「花の東京」などの朗々とした歌唱。フリートークではない、「口演」という話芸。
あっという間の一時間。
ああ、エアチェック(死語)しておけばよかったなぁ。 もちろんカセットテープで。
39年つづいた「小沢昭一的こころ」も、今週でその歴史に幕をとじた。
小沢さんが亡くなり、自分のなかでの昭和がさらに遠ざかったことを実感した師走。