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燗酒はじめ

仕事帰り、横須賀中央。昨日から年始の営業がはじまった酒場「ぎ○じ」へ。
かわらぬ渋い佇まい。本年の燗酒初めです。(呑み初めはとっくに・・・)
夜8時前、ほぼ満席のカウンターの一番入り口近くに席をとる。

たっぷりの湯をたたえた、年季の入った燗付け器で温められたお酒は、ことのほか染みる。
電子レンジや、燗付けマシーンでも文句はいわないけど(レンジはできれば避けたいけど)、人の手で燗加減をしてもらうのはやはり格別なのだ。

正月に読んだ佐々木久子さんの随筆集 『酒縁歳時記』(鎌倉書房 1977年)がたのしかった。

「燗という字はおもしろい。冷と熱の間だから間(かん)とよんだ。氷点が零度で、熱湯が百度、この中間の五十度はお酒にとってはちょうど上燗というべき、良い加減の温度なのである。これを間(かん)とよび、間(あいだ)と区別して火偏をつけて燗としたというのは、まことに日本人らしい。」

「お酒は人肌・・・という諺もある。先ず最初の一杯は、女性の乳房の下あたりの温度が良いとされている。ということは、人間の体温よりややぬる目のお燗ということになる。」

ふむぅ。お勉強になりますね~。
自分はぬる燗より少し熱めが好み。ここ「ぎ○じ」の燗具合は、少しぬるめの上燗。女将さんが合間合間にチェックしているので、いつも絶妙な塩梅です。

肴はカキ酢とアサリのバター焼。
しあわせです、ハイ。
帰りぎわ、女将さん&娘さんと賀詞を交歓。
ことしもお世話になりま~す。

明日も早起き。ハシゴはしないで帰る。
by hey_leroy | 2013-01-08 23:58 | スカ呑みスカ喰い

たゆむあした、ゆるむゆうべ。カマクラ発、ユルマッタリな日々。読み返されない備忘録。


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