お天道様がみているよ
2014年 08月 03日
日頃から探しているわけではないけれど、目にとまるとつい手が伸びる本がある。
沢村貞子のエッセイは、そんなふうにして気づけば結構たまっている。
女優として多忙な日々をおくりながら、家事を疎かにすることを嫌った東京生まれの明治女。
四季の行事、人付き合い、物の始末・・・
さっぱりした文章は読んでいて気持ちが良いし、気づかされることが本当に多い。
「お天道様がみているよ」 なんて言葉、今となっては死語も死語だけど、
日本人がもともと持っていた倫理観の礎だったんじゃないかなと思う。
失くしてはじめて大切さを思い知るんだよなぁ。
世間を見回しても、自分の胸に手を当ててみても、じんわりと痛い。