「西洋料理の一コースが終りに近づいて、アイス・クリームが出た。匙を手に食べようとすると、内田百間先生が「一寸待った」と声をかけられた。先生はチョッキのポケットから眼薬の瓶ほどの小さな瓶を取り出されて、蓋を取り、中なる液体を半分ほどアイス・クリームの上へさっとかけられた。にやりと笑って「おいしいですぜ、ジンです」とおっしゃる。爾来私はジン・アイスの愛好者となって今日に及んでいる。コアントローもいい。」
高橋義孝「叱言たわごと独り言」(新潮社 1976年)収載の「うの目たかの目」より引用。
読んでからずっと試したいなと思っていたのだけど、やっと。
安物のジンで丁度よかろう。
うんうん。甘味が抑えられてさっぱりして美味しい!
ちょっと高級感ただようフレーバー。
かけすぎると苦味が前に出るので、グッとガマン。
といいつつ、上の画像は初めにちょいと欲張りすぎた、の図。