(その2からのつづき)
銭湯に浸かったり、蓄音機でSP盤聴いたり、ビイル呑んだりしつつ夜は更けて。そうそう。出発前日に、京都に住む友人と会えたらいいねなんて言ってたのだけど、遅い時間に呑もうということに。でも、その前にもう一軒、昼間目を付けていたところが。。。
八坂神社の神輿の「御旅所」。
きらびやか。
あ、明かりが灯った山鉾も見ようと思ってたけど、呑んじゃって忘れてたなあ。残念。
めざすは、烏丸通の四条と五条のあいだ。
暗いけど「因幡薬師」とあります。奥の明かりが、お薬師さん。
ああ、画像ブレブレだ・・・。
お薬師さんの左に、なにやら掘っ立て小屋のような・・・
赤提灯・・・?
赤提灯!
屋台というか、小屋というか。
これは・・・入らないわけには。
じつは、昼間に通りかかって、準備中の大将に
「何時ごろまでやってますか?」と声をかけたのだった。
「0時から1時くらいまでやってる」
「じゃあ、あとで来ますからね~」
22時半位、先客なし。
「あ~、昼間の~」
と、ニコニコ迎えてくれる大将。もう一杯機嫌のご様子。
こっちもだけど。
「冬はおでんやってるけど、夏場は、うまい肉を鍋で焼いて出したりしてるんだ」
「八海山呑む?」
大将は昭和7年生まれ・・・85歳ぐらい? わお。
北海道出身、旧制中学~北大~もろもろあって、
ここで屋台出して60年ぐらいだって。
・・・すごい。 なんだかすごい。
京都の話、北海道の話、自分が住んでる鎌倉のはなし。。。
「コップだしなよ。もうちょっと注いであげるよ。自分も呑んじゃおう。」
慌ただしく動き回ってるこの旅で、これぞ至福な小一時間でした。
冬に、おでん食べに来なくちゃ!
大将、お元気で!
昼間はこんな感じ。 じつはエアコンも冷蔵庫もついてる。
さてさて。屋台をあとにして、今宵の〆は、友達が待つ、河原町七条の立ち呑み酒場。
むこうもこちらもエエ感じに酔ってて。
いきなりその場でギター鳴らして、居合わせた女の子と唄ったり。
あ、友達は、わがヨコスカ時代に知り合った音楽と酒の仲間、コウ君。
数年前に地元京都に戻ったんだった。今は良きパパ。
わいわいがやがや騒いで、再会を約束しつつ、お開きに。
タクシーで帰宿、ベッドに倒れ込む。