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いきと風流

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『いきと風流 ~日本人の生き方と生活の美学』 尼ケ崎彬
 (大修館書店 2017年)


なにかの書評で知って、面白そうだと思って図書館で借りた本。
ひさしぶりに、ノートをつけながら読む。

和歌における「色好みの演技」が雅(風流)の要素の一つだった万葉の頃。
見た目の派手さ、華美であることを重視した「婆娑羅(ばさら)」。
武家台頭ののちの茶の湯、侘数寄。
江戸に入ってからの風流の世俗化。俳諧、煎茶の流行。
上方の「すい(粋)」と江戸の「いき(意気)」。
江戸独自の文化の成熟と町人の価値観の席巻。
いき、野暮、半可通。
「隠された美」の賞賛。

「風流」と「いき」の変遷を俯瞰して考察した本。
おもしろいなぁ。

感じたこと、書きたいことはたくさんあるけど、
ブログに向けるパワーがなくって。
いましばらく、備忘メモで。

言葉はナマモノなんだなぁとあらためて思う。
流行、政治・経済、文化、いろんなものが混ぜ合わさって時代がつくられ、彩られる。

高校の時に課題で読んだ「いきの構造」(九鬼周三)も、なぁんも覚えてないので、もう一度読んでみよう。






by hey_leroy | 2017-03-30 22:02 | books

たゆむあした、ゆるむゆうべ。カマクラ発、ユルマッタリな日々。読み返されない備忘録。


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