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睦月晦日

昨日の夜、横須賀でも雪がパラついた。初雪ではないけれど、自分はこの冬初めて見る雪。正月早々に大雪が降った関西や山陰、今も豪雪に見舞われている北陸・・・全国的に寒波の影響を受けているなかで、東京や神奈川など関東南部は平穏な日々がつづいている。このまま春にはならないような気がするのだけど。

今日も天気は上々。でも風がつめたくて、手袋をしないと指先がかじかむ。夜ももちろん冷え冷え。1月も終わりだけど、クリスマスソングが聴きたくなるような日でした。

というわけで。
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Let It Snow / Hamish Stuart  (2003 Sulphuric Records)

Hamishさんは元アヴェレージ・ホワイト・バンドのファルセット担当。ギターやベースも弾いて、一時期はポール・マッカートニーのバンドメンバーでもありました。このアルバムは、彼が自分のレーベルからリリースしたミニ・アルバム。最低限のバンドサウンドで、アレンジも一聴シンプルながら地味に凝ってて。深みのある歌声がじんわり沁みる。 ゆったり寛いで聴ける大人のクリスマス曲集になっています。 Donny Hathawayの"This Christmas"もやってる。一番好きななケニー・ランキンのクリスマスアルバムに通じる雰囲気・・・クリスマス1月以上過ぎて盛り上がってるのもナンですが。 でも、夏だろうがなんだろうがお構いなしにクリスマスアルバムを聴くのは好きなのであります。



こちらはX'masには関係のない映像。Hamish Stuart Band にPaul McCartney がドラマーとして加わってます。曲はビル・ウィザースの"Ain't No Sunshine"。
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by hey_leroy | 2011-01-31 23:55 | | Comments(0)

轟夕起子のおかみさん

CS日本映画専門チャンネルでやっている「東京・大阪映画散策」が楽しい。昭和30年前後の街の様子がうかがえる作品が集められている。銀座、浅草、荒川あたりに天王寺、法善寺、北浜界隈など。戦後の復興から成長期へと向かっていくあたり。情緒がある街、エネルギーにみちた街。自分の知らない時代。

『当りや大将』(1962年日活)は長門裕之主演。大阪釜ヶ崎のドヤ街に暮らす人々を描いている。みんなが集まるホルモン鍋の店の「おばはん」役の轟夕起子が良い。「チュウや!」と客から声がかかると、「はいよ!」と一升瓶の焼酎をコップにドボドボと注ぐ姿がサマになりすぎ。元気が良くてふくよかで、カンペキに大阪の気のイイおばはんだ。この女優さんのことを僕は良く知らない。元タカラジェンヌで美貌の人気女優だったらしいけれど、僕が生まれる年に49歳の若さで亡くなっている。彼女が出ている映画で他に観たことがあるのは、1958年の『洲崎パラダイス 赤信号』。新珠三千代と三橋達也が主演。東京江東区にあった赤線・洲崎遊郭に流れてきた男女の話。轟さんは遊郭「洲崎パラダイス」の入り口脇にある小さな酒場の女将さん役だった。
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左が轟夕起子。あとは河津清三郎と新珠三千代。
場末酒場の女将というのは『当りや大将』と同じ設定ながら、かたやバリバリの大阪弁で、もう一方は東京弁(チャキチャキな役どころではなかった)。言葉もそうだけど、キャラクターが全然違って、同じ人が演じてるとは思えない。女優さんってスゴイなぁとあらためて思った(深みのない感想にてシツレイ)。どちらの映画でも轟さん演じる女将さんの末路は悲しいもので、そこも共通しちゃってるところが泣けてくる。

気がつけば、古い日本映画の白黒画面にも何の違和感もなくなってるなぁ。慣れってこわい。そして、そんな昭和の面影を色濃く、というか、ほぼそのまま残す酒場がここ横須賀になんと多いことか。

ああ、こわいこわい。
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by hey_leroy | 2011-01-30 23:54 | movie | Comments(0)

あったまるぅ

夜はやっぱり寒っ! 仕事終わっての帰宅は22時過ぎ。 家にむかって歩く途中、あたまの中では湯豆腐が湯気をたててる。 えっと、豆腐はあるし、日本酒もあるし・・・。 それにしても冷えるなぁ。普通の湯豆腐も良いけど・・・ふと、去年静岡の大衆酒場で食べた名物湯豆腐が脳裏をよぎる。あれにしよっ!
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たしかこんな感じ。 温めた絹ごし豆腐を椀に入れ、ダシがきいた醤油風味のツユを張る。このツユ、これでもか!というぐらいとろみを効かせるのが肝。あんかけ豆腐風です。 青ネギ、削り節、もみ海苔をのせて、まんなかにおろし生姜。 

凝った料理ではないけど、いつまでもアッツアツで、たまらぬ旨さ。 
アッツアツをハッフハフ。 燗酒ぐびり。 にんまり。

静岡駅から歩くことしばしの「大村バー」の名物メニュー。「バー」という名前だけど、創業90年超の老舗酒場。当時は「バー」というネーミングがハイカラだったんだろうな。
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おでんの横丁に、文化財的酒場・・・静岡にも焼津にもまたいきたいな~。

今週は月曜から金曜まで、昼のお弁当も夕ご飯も、自炊皆勤賞でした。 めずらしきことなり。 
週末は・・・ボチボチ遊びます♪
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by hey_leroy | 2011-01-28 23:35 | 家呑み家ゴハン・弁当 | Comments(0)

食味歳時記

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『食味歳時記』獅子文六著(文藝春秋社)

先日読んだ吉田健一の文章の読み難さから一転、獅子文六センセイのは随分とフランク。平易で人懐っこい文章。2人とも明治生まれで裕福な環境に育ち、若くしてフランスに渡っているという共通点があるけれど、その後の文筆家としてのスタイルは大きく異なってます。
獅子文六は、つねに大衆に寄り添った作品を書いていました。多くの小説が新聞連載であったり、のちにドラマ化・映画化されているということもそれを示してると思います。「自由学校」や「大番」などなど。当時人気作家だったのに、今はほとんど絶版で入手困難なのが残念。

この『食味歳時記』は昭和43年に雑誌ミセスに連載された文章など、食にまつわる随筆をまとめた本。昭和44年に76歳で亡くなるので、最晩年の作品ということになります。ほぼ同じ内容を『わが食いしんぼう』(グルメ文庫)で現在読むことが出来ます。おすすめです。

明治の頃少年時代を過ごした横浜や、留学先のパリ、戦後疎開した四国宇和島、そして東京赤坂と神奈川大磯での暮らしの中で出会った食べ物や飲み物の思い出を、1年12ヶ月それぞれの季節感とあわせてつづっています。病気で胃の大部分を切除したため昔ほど食べられないことを憂いつつ(食べすぎではなく呑みすぎが原因だとか。こわ。)、年代相応の食べ方、美味の感じ方があることを語ってます。とはいえ、胃潰瘍の手術の半年後に一度に鮎の塩焼き26匹も食べるとは・・・。色々な時代、色々な土地、色々な食べ物。話題豊富でユーモアがあって、楽しい読物です。

自分は、鯵の刺身と茹でたてのそら豆が無性に食べたくなりました。早く初夏がこないものか。


夜。少しお酒がのみたくなったけど家になんにもなし。わざわざ買いに出る気もおきず。う~ん。ふと、サングリアを作るときに買ったコアントロー(ミニチュア瓶)があったのを思い出し、ロックでやってみる。オレンジ風味の甘~いGINのような。1杯にて終了。これはこれでアリだ。アリだけど、そこまでして呑みたいのか。
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by hey_leroy | 2011-01-26 23:29 | books | Comments(0)

手羽と大根

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手羽先とゆで卵をこっくりとショウガ・ニンニク醤油風味で煮ました。 明日のお弁当に入れよう。これは、晩酌用にちょいとツマミ喰いの図。甘辛の懐かしい味。んま。今日の昼に築地界隈を歩いていたら煮魚の匂いが漂ってきて、すごく食べたくなりました。 お魚ではないけど、同じ甘辛醤油風味のおかずで満足なり。ちょっと冷めただけで鍋の煮汁はプルプルコラーゲン。
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一昨日やわらかく煮た大根。 手羽先が濃い目の味なので、残っていた大根を鍋に投入。煮汁を薄めつつからめて手羽先大根に。あっという間にしみしみです。これは明日の夕ご飯or晩酌のお供になることでしょう。

ネットラジオを聴きながらあれやこれや。 今さらながら、いろんなチャンネルがあって面白いなあ。 今日は"Jazz Banjo Radio"なる局を聴いてます。ひたすら4弦バンジョーが入ってるjazzばっかりかかるラジオ局。ゴキゲンです。 といいつつこの後は『小沢昭一的こころ』を聴くのだ。

まだまだ寒い日がつづくけど、この冬はエアコンと距離をとった生活をおくっています。 もっぱらオイルヒーターのお世話に。 空気が乾燥しないし、「なんとなくあったまってます」感(?)はそれなりに過ごしやすいし。 でも、オイルヒーター、あんまり経済的じゃないみたいなんだなぁ。電気代どうなっかな。 あぁ冬場の光熱費・・・。 お風呂も、うちは追い炊き機能付きだけど、追い炊きする方が毎回お湯をためるより光熱費かかるって何かで見た。 う~む。 なにより、うちの地域、いまだプロパンだし。 

都市ガス、きてくれ~! ついでに、逗子より先の横須賀線、複線になってくれ~!

・・・どちらも叶いそうにない願い。

 
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by hey_leroy | 2011-01-25 23:53 | 家呑み家ゴハン・弁当 | Comments(2)

東京の昔

どよよ~ん。今ひとつ体調がよろしくなく、用事をキャンセルして引きこもり。日曜日は小林桂樹の仕掛人梅安の日なので、時代劇チャンネルでリアルタイムで楽しみつつ、今まで撮りためたのも観る。あいかわらず渋いねえ。毎回見どころのひとつになってる食事シーンに触発されて、輪切りにした大根を土鍋で煮て食べる。この時期の大根は美味しいので昆布の出汁だけで十分。あとは生姜たっぷりの中華粥の夕餉なり。

『東京の昔』 (吉田健一著)を読み終える。1974年の本で、今月ちくま学芸文庫から復刊された。小説という形をとってはいるけれど、随筆や文明評論的な要素も強い読み物。昭和初期の東京・本郷信楽町で下宿していた主人公が、近所のおでん屋で知り合った自転車屋の勘さんや帝大でフランス文学を学ぶ古木君らと繰り広げた談論と、当時の東京についての随想。主人公には吉田健一本人の姿が投影されているみたい。宰相吉田茂の息子として生まれ、若くからフランスやイギリスなどで暮らした洋行帰りの健一氏。この本には、自らの体験を基にした日本と外国、東京とパリ、都市と田舎についての想いが込められている。大正から昭和になり、まだ第二次大戦には間があって、外国へ渡ることが一大事な頃。東京も人口が今ほど増えておらず、季節の感じ方や物事への取り組み方において現在とは違う趣きがあった。そういったいわゆる時代の空気感のようなものを、行間に感じさせるのではなくて、言葉を紡ぐことよって表そうとした作品なのではないかなぁと感じた。

平易な言葉で書かれてはいるのだけど、句読点がほとんどなくて行きつ戻りつな独特な文章は、波長が合わないときはもう悲惨なほど読み進められないのだけど、何の拍子だかすらすらと読めちゃう事もあって、そんな時は陶然と酔ったような気持ちになる。麻薬性あるかも。
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けっしてジャケット買いでは・・・いや、手に取るきっかけは確かに表紙だけど。モゴモゴ。
この本でも、本郷のおでん屋「甚兵衛」の他、神楽坂のバーや待合、銀座の資生堂、横浜の洋食屋、主人公が下宿するおしま婆さんの家など、彼らが言葉を重ねる場所には、かならず酒や紅茶や料理など飲食の描写がついてまわっていて、それがまた・・・。お酒なんてまるで甘露のようでたまらぬ。 食味随筆 『旨いものはうまい』 もお勧めであります。でも今度は他の小説も読んでみよう。
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by hey_leroy | 2011-01-23 23:55 | books | Comments(0)

ずっしり軽い

「カウント・ベイシーの音のように、内容があってしつこくない、"ずっしり軽い"が人生の目標」

岩手県一関にあり、日本屈指のジャズ喫茶といわれる 『ベイシー』 のマスター、菅原正二さんの言葉。 内容があってしつこくない。そんな音楽が自分も好きだなあ。人生は・・・どうだろう。

こないだ出た雑誌を立ち読みしていて、その中での一文。 フードコーディネーターwatoさんの実家が「ベイシー」ということで、ご家族そろっての取材となったみたい。 特に構えたわけでなく、自然体で発せられた言葉なのだろう。 数年前に出たナベサダさんの「ベイシー」でのライブ盤を聴いてみたくなった。 ホントは岩手まで旅してみたいけど。
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by hey_leroy | 2011-01-22 23:59 | days | Comments(0)

ヨコスカ酒中日記

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某月某日。横須賀・衣笠。仕事帰り、おばあちゃんの焼鳥や。いや、おばあちゃんというと失礼にあたります。品の良いおかあさんが炭火で焼いてくれる。でも今夜は串物はたのまず、温豆腐で一献。小さめの鍋に豆腐を入れてタイマーを9分にセット。「9分にするとちょうど中までまで熱が通るの」。細心の注意を払って温められた豆腐の上にはかつお節、刻みねぎ、釜揚げシラスが整列し、柚子皮が散る。ポン酢をかけていただくと、じんわり優しいお味。シアワセです。

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某月某日。横須賀・米が浜。懸案だった"リアル深夜食堂"の扉を開ける午後11時。そこには正しい大衆居酒屋の風景があった。漫画「深夜食堂」のようなコワモテのマスターではなく、優しげな大将とおかみさんの2人で切り盛りしている。カウンター5席ほどで、あとはお座敷。刺身にフライにグラタンにその他酒の肴に食事物など多種多様な品書きにテンション上がる。ビールとニラ玉、さつま揚げ。今度はお腹すかせてこよう。牡蠣のグラタンに心惹かれる。深夜食堂って何時まで営業しているんだろう。

某月某日。横須賀・若松町。キャバクラやフィリピンパブが密集するビルの4階にある大衆割烹。以前知り合いのオトウサンに連れてきてもらってから、たま~に大将(宮崎出身)とママさん(秋田出身)、手伝いのオバちゃんの顔をみにくる。ブリの刺身と初孫の冷やをたのんだら、ローストビーフは出てくるわ鶏の唐揚げは出てくるわ薩摩芋の天ぷらは出てくるわ。宴会メニューのおすそ分けのようだけど、満腹ですわ。ありがとう。帰りがけ、とどめにイチゴミルクのドリンクを貰う。これは・・・今日は飲めないわ。

某月某日。横須賀中央駅近くの商店街の坂を上りかけると、見知らぬ店が。炭焼きの店?呑み屋というよりは和カフェのような雰囲気。小さな構えなので気がつかなかった。ちょっと呑んでいこう。キレイなおねえさんがやってるかもしれないし。。。と思ったら、カウンターの中にいたのは優しそうなオニイサンでした。内装もカフェっぽい。生成りなイメージ。建具とかもわざわざ古いもので組みなおした様子。カウンター5~6席と奥に2人座れる小上がり。こじんまりとして落ち着くなあ。麦焼酎湯割りを啜って、レバーの佃煮やナムルなどがちょっとずつ盛られたおつまみセットと焼き物を何本か。ハツ、シロ、トマト巻き。小ぶりだけど美味しい!ここは出来て1年位だそうで、主人は横浜で修行したあと地元横須賀で独立したんだとか。ドリンクメニューの筆頭にはワイン。「横須賀には焼き鳥でワインというお店が全然ないんで」・・・たしかに。大衆酒場も良いけど、たまにはこんな雰囲気のお店も良いね。

某月某日。横須賀・若松町。本年初の銀次(なぜかここだけはいつも店名を明かしてるな)。ビール小瓶、お銚子1本、いわし丸干、グリーンアスパラ。やはり本物の昭和レトロは深さが違うぜ・・・と、あっさり前言撤回。今年もよろしくお世話になります。

某月某日。横須賀・米が浜あたり。造りは新しいけど実は創業90年超の老舗酒場にて、ビール、レモンサワー、サバ塩焼き。近くに座っていた初老のオジサン2人連れ、他のお客さんがいなくなったタイミングでそのうちの1人がやおらギターを抱えて歌いだす。別れの一本杉。春日八郎だ。生声のダイナミクスがハンパないっす。このあたりで歌ってる流しのオジサンらしい。その知り合いらしいもう一人も、流しのオジサンのギター伴奏で歌ってる。お上手。流しのオジサン、ヨイショも上手。お店では今ひとつ歓迎されていないようで、数曲歌ったあとやんわり拒否られてた。なんだか濃い夜だな~と若女将と話して帰路に着く。

某月某日。横須賀ベースのメインゲート近くの大衆酒場。 ここもおかあさんが一人でやってる酒場。 相撲シーズンには一度は立ち寄る店。取り組み結果が店内の札で確認できる。
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画像は、数年前のもの。
今日も相撲中継を眺めながらのんびり呑もうと思っていたけど、お店に着いたら放送終わってる時間。 仕方ない。ホッピーと冷や酒。肴は里芋煮。イカも一緒に煮てある。やんわり美味しい。
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by hey_leroy | 2011-01-21 21:59 | スカ呑みスカ喰い | Comments(0)

献立日記、とか

『わたしの献立日記』 (新潮社)を読み終えました。
昭和の名女優、沢村貞子さんが80歳を迎えて1988年に出版した本。 「私の浅草」、「私の台所」 ほか多くの素敵なエッセイをのこしている沢村さんのちょっぴり異色な献立日記。 女優と主婦の二足の草鞋を「明治の女だから・・・」と当然のように履きこなしつつも、やはり多忙な時にはその日の献立に迷うときもしばしば。  そこで、毎日の食事を大学ノートに記録することを始めたのでした。 そうすると、同じようなメニューが重ならなくなったり、去年の今頃はこれが出盛りだった、ということにも気づいたり。この本には、献立日記をつけ始めた昭和41年の1冊目と、時を経て昭和63年の30冊目の献立がそのまま収められています。 合間に、台所仕事や日々の暮らしについてのエッセイも入っているけれど、メインは献立。 小学生のとき事前に配られる給食プリントのような表になっているのです。 手に取った人の中には「???」という印象を持った人も多かったのかも。 でも、自分はこういう「羅列モノ」が大好物なので 楽しく読みました。 老年を迎えた夫婦二人暮らしの毎日の食卓。 買い物はお手伝いさんにお願いするけれど、料理は沢村さんがつくります。 外食が少ないことに驚いた。ドラマの収録などもあり本当に不規則で忙しい毎日なはずなのに。 生活姿勢の背筋の伸び方、ご本人は当たり前と思っていたのだろうけど、それにしても感嘆符、です。 しかも美味しそうな献立で。
ちなみに昭和63年の今日、1月20日の沢村家の夕ご飯は・・・鯛のあらだき(針しょうが)、うなぎのザクザク、山芋の千切り、生麩の味噌汁、でした。
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隣に写ってるのは、『一年間10万円 つくる、食べる、もてなす365日全記録』 (講談社)。 正月に実家に帰ったとき貰ってきました。なぜだか良くわからないけど、母が目下この本の著者の魚柄仁之助氏に興味津々らしく。 魚のアラとか野菜の皮とかを無駄にしないのに命をかける「勿体ないオバケ」的な料理研究家という印象があったけど、これを読んで、真っ当な暮らしを当たり前のようにしてる人なんだと。ただ、なかなか実行するのは大変そうかな。 見習えるところは見習いたい、と思いました。 本のタイトルが「How to モノ」っぽすぎて損してるような気がするのは自分だけかな。こうしないと売れないのか。別に一年の食費をガッツリ家計簿的に書いてある本ではなくて、その日何を作って誰と食べた、という食日記なんだけどな。
でもって、この本に出ている1999年1月20日の魚柄さんは、安く大量に買った鰯の頭と腸をのぞいて、半分を干物に、もう半分を粕漬けにしておりました。

と、この流れでいくと、ウチにある日記本の1月20日がどうなっていたか気になる・・・池波正太郎の『銀座日記』 や吉行淳之介が編んだ『酒中日記』ほか、"某月某日"とか"ある日"とかで具体的な月日をぼかしてあるものが多かった。 武田百合子 『富士日記』は!・・・と思ったけど、1月のくそ寒い時に富士の麓の山荘になんて当然ながら長期滞在していないのでありました。

喜劇役者・古川緑波氏の昭和19年1月20日。
「終演後、東中野H邸に招かれ、サントリー七年を炬燵で飲む。何でも自由に入っていたH家の如きも、食いもの乏しくなってきた。」(『ロッパの悲食記』より)

小説家・内田百けん氏の昭和21年1月20日。
「二三日来少し腹加減わるし。いり豆の所為なる可し。(中略)一月五日に胃酸の事を記したが食べ物が豊富な為ばかりでなく饂飩粉の食べ過ぎであった事が後で判明した。すいとんが気に入って毎日毎日ご飯の度に食べたからであった。(中略)毎日おかずには鰯ばかり食い、その間に干柿ばかり食べている。干柿と鰯をつきまぜた様な気持になった。」(『百鬼園戦後日記』より)

ババ~ンと飛んで、小説家・いしいしんじ氏の平成14年1月20日。
「(中略)三崎へ帰り、晩ごはんです。まずは、ひらめのムニエル。一口たべて、こたつの横に倒れ伏してしまいました。新鮮なひらめはどうしたっておいしいものですね。さらに、めといかのにんにく炒め。ちょっと辛みをきかせて、中華風です。ひさしぶりにビールを二本飲みました。」(『三崎日和』より)

料理を職業にしていない人の普段の日記に登場する食べたものの記述が好きなんだな。 写真とかはなくて良くって。あ、あと酒場のメニューは良いなあ。いろんな飲み食い処の品書きだけで一冊の本にしてほしい。居酒屋関係では太田センセイの『新・精選 東京の居酒屋』というのが家にあるけど、本文はあまり読まずに(シツレイながら)、その後に載ってるお店ごとの全品書きと値段の羅列がたまらにゃい。 

ついでに自分の平成22年1月20日は、豆もやしご飯と豚キムチ炒め、カブと油揚げの味噌汁でした。豆もやしご飯は雑誌に載ってたのを立ち読みして、なんとなく覚えて作ってみた。
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お米炊くときに昆布とお酒入れて、豆もやしのっけて。炊き上がったら混ぜてよそって、醤油、胡麻油、コチュジャン、白ゴマ、ネギでつくったタレをかけながら食べるというものです。豆の甘みと、タレの香ばしい風味がグー。 食べるラー油は食べ物の味を損なうドギツサが勝ってると思うのだけど、これは美味しいな。韓国ではポピュラーな家庭料理のようですね。豆もやし好きだ~。スープもナムルも。
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by hey_leroy | 2011-01-20 23:59 | books | Comments(0)

Jackie Robinsonのヒット見たか?



"Did you see Jackie Robinson hit that ball ?"
by Count Basie and his orchestra (1949 RCA victor)

カウント・ベイシー楽団によるアメリカ・メジャーリーグの黒人選手の草分け、ジャッキー・ロビンソン讃歌。唄うはタップス・ミラー。 ほのぼの・ウキウキな名曲です。 こういう楽しくてjive感覚たっぷりな曲がカウント・ベイシーの長いキャリアでもほとんど黙殺されているのは残念だなぁ。 何枚かのオムニバスCDで聴くことができます。 元はおそらくSPレコードだし、アナログLPでは聴けないだろうな・・・と半ばあきらめていたら、あっさり見つかりました。
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"RCA victor blues & rhythm revue"
・・・ジャケットのセンスがなんともいえませんが。 1940~50年代のRCA/Victor音源からイカシタ黒人音楽がたっぷり28曲。 キャブ・キャロウェイ、イリノイ・ジャケー、デルタ・リズム・ボーイズ、ジェシ・ストーンetc・・・。 豊かな音世界。

そういえば、この「ジャッキー・ロビンソンのヒット見たか?」 は、吾妻光良&スインギン・バッパーズが「栃東の取り組み見たか?」というタイトルでカヴァーしてました。メロディやアレンジはそのままに、歌詞を栃東と朝青龍の有名な取組みの実況にかえてた。 ライブでも人気の名曲だったけど、権利関係でレコード化されていないのが残念。
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by hey_leroy | 2011-01-19 23:30 | | Comments(0)