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葉月晦日

蝉時雨は虫の音にかわった。
8月も今日で終わり。

本をたくさん読んで、ぶらり散歩して。
だいぶ充電できました。
来月からは音楽系のリハビリを開始しなければ。

夜は、BSでモンティパイソン30年ぶりの(ほぼ)復活ライブの後編を観る。

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前編よりネタ数もたくさんで、思ってたよりずっと楽しかった。
現存の5人全員70歳超えてるけど、体も動くし、舌も回るし、すんごいわ。

ステージ上でつい吹き出してしまうマイケル・ペイリンが変わらなくてツボです。

というわけで、ひきつづき 1980年のハリウッドボールでのライブのビデオを鑑賞。

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カウチポテト(死語)のお供は、カ○ビーの「味覇」味。
あの濃厚中華系調味料がまさかのポテチに。
麻薬性の波状攻撃。
怖いものみたさというか、話のタネというか。
味は、意外とあっさり。
ポテチなんてもともとケミカルな調味料味のがほとんどだからねぇ。

来月からは、摂生(節制)も本格的に・・・。 
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by hey_leroy | 2014-08-31 23:59 | laughin' | Comments(0)

古本屋さんへ

鎌倉に新しい古本屋さんができたらしい。
たまにのぞいているオンライン古書店の雑記で目にしました。

と、いうことで。

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JR鎌倉駅の上りホームの真ん前に見える焼き鳥屋さんの2階。
ご飯とお茶がおいしそうなカフェのその奥にある小さなお店。HPはコチラ
ラテンジャズがひかえめに流れている。
小綺麗なセレクトショップぽい。
決まったジャンルに特化するわけでなく、小説、エッセイ、アート系、絵本などバランス良い感じ。
昭和の随筆も思いのほかあって。
なかなかくすぐられる品揃えでした。
ちょこちょこお邪魔したい。

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彌生書房版の山之口貘詩集を買いました。
なんとなくだけど、詩集はこの出版社のが手に馴染む気がします。

由比ガ浜通りにある昔ながらの古書店にも。

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包装紙のデザインが良い感じで、切り抜いてカードに貼り付けてみた。
鎌倉文士系(?の単行本など、土地柄もあってか充実。

少数精鋭のセレクトの妙を楽しむもよし。
雑然と積まれた中から自分がビビッとくる一冊を発掘するのもまたよし。
どちらのお店も魅力的。そして価格も良心的。

問題は財布の中身。
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by hey_leroy | 2014-08-30 23:59 | books | Comments(0)

向田邦子が選んだ 食いしん坊に贈る100冊

ぐずついた天気。肌寒い日がつづいている。
このまま夏も終わっちゃうか。
それもまたよし、か。

テレビはつまらんし、インターネットもなんだか気が滅入る。
酒は弱くなったし、レコードプレーヤーは壊れたし。
なので家にいると活字を追っている。
身になるもの、ならないもの。 なんでもよいんだけど。

それにも倦んだ夜ふけには、写経がわりにパソコンに意味もなく文字を打ち込む。
テクストは、「向田邦子が選んだ 食いしん坊に贈る100冊」。
『向田邦子 暮しの愉しみ』という、ムック本というかビジュアルブックというか、
そのなかに表紙写真付きでリストアップされている100冊。
本についてのコメントなどは特にない。
「書店・話の特集」(1981年3月1日/182号)が初出とのこと。
飛行機事故で亡くなったのはこの年の8月だ。

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実用書や食味随筆があり、純文学作品や海外ミステリもある。
自分が読んだことあるのは20冊くらいだった。
コンプリートするつもりはないけれど、気になる本、結構ある。
食に直接関わりのなさそうなのを読んでみて、どこが「食いしん坊に贈る」なのかを
探ってみるのも面白そう。

プリントアウトして手帳に忍ばせておこうかな。
暇つぶしにやってみたけど、案外役にたつかもしれない。


そんなわけで、100冊です。
興味とお時間のある方は 下の ”More” からどうぞ。

目ぇ、チカチカ。 アホですな。

More
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by hey_leroy | 2014-08-30 01:30 | books | Comments(0)

風船画伯、10月に町田へ!

何の気なしにインターネットで「谷中安規の版画展ないかなぁ」と検索かけたら、あった。
出展数は約300点。実に10年ぶりの回顧展だそうだ。 
ナイスタイミング!と小躍り。

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『鬼才の画人 谷中安規展 ―1930年代の夢と現実』 
HPはコチラ

内田百間の『王様の背中』(昭和9年)という寓話集の挿画を見たのが谷中安規との出会い。ユーモアがあって力強くて、ちょっと奇っ怪。百間先生は放浪癖のあるこの画家に「風船画伯」というあだ名をつけて、なにかと気にかけていたという。そんな話にもなんだか興味をそそられて、画集を図書館で借りたりした。それを、勝手にコピーして額装して個人的に楽しんだりして。
今日、ふと実物を見てみたいなぁ思いついて検索したら・・・!、というわけ。

まだ少し先だけど、楽しいことが待っているワクワク感、いいもんです。


会期 : 2014年10月4日(土) ~ 11月24日 (月・振替休日)
会場 : 町田市立国際版画美術館
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by hey_leroy | 2014-08-29 10:10 | art | Comments(0)

おとなの味

 冬の夜ふけ、向かい合わせに座って男と一緒に甘鯛(ぐじ)を食べている。
 桜いろに焼き上がった甘鯛をひとり半身ずつ。ひと塩して焼きびたしにした若狭の甘鯛の身はふうわりと締まり、箸でつまむと身を差し出すようにほどける。
 「うまいなあ」
 ため息とも言葉ともつかない音がわたしの耳をなでる。箸をさかんに動かしながら肉厚の身をつまんでは食べ、つまんでは食べ、そのあいまに酒でくちびるを湿らせる。ふたりとも、おなじようにして食べる。腹から尾にかけておおむね食べ終えたあたりから、だんだん無口になった。


平松洋子の「吸う味」の冒頭部分。(エッセイ集「おとなの味」に収録)
読みすすめると、さらにめくるめく官能の世界へと誘われてゆく。
食事はエロティックな行為だ、いう文章を目にすることがあるけれど、
それを半ばパロディで、半ば本気で実践してみたような一篇。おもしろい。

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この本には全部で62篇の「○○の味」が並んでいる。
平松さんは、食や暮らしにまつわる随筆が多いのだけれど、とにかく文章が巧みだ。
見た目や味の説明ということでなく、まとわりつく空気感やそこに居合わせる人の息づかい、
その場の匂いや音、景色などがじかに伝わってくる。
加えて自身の思い出なども鮮やかに描かれ、話の厚みが増す。
読み手は面白いようにもてあそばれるというか、その世界に身を置いた気になるというか。
そうして気づけばお腹がグウと鳴り、生唾をのみこむことになる。 
ただ「何処其処の○○がおいしい」などというのとは説得力が違うのだ。
食の話に限らない。本についてのエッセイ集 『野蛮な読書』 も夢中になって読んだ。
食べ物の文章を読めばそれが食べたくなり、本についての文章を読めば、すぐに読みたくなる。
おすすめ上手? 引き入れ上手? 
それとも、こちらが影響されやすいということか?

これから、さらに幅広い分野での文章を読んでみたい。 小説とか。


「おとなの味」 新潮文庫版の解説は安西水丸氏。
単行本にしようか迷ったけど、解説読みたさに文庫にした。
軽妙にして頑な、というのが氏の真骨頂だと思う。
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by hey_leroy | 2014-08-27 23:37 | books | Comments(0)

John Miller先生のライブ



偶然みつけた、ジョン・ミラーのコンサートの映像。
たっぷり90分もあるよ。
アコースティックギター1本抱えて、素朴にうたう。
Folk~Blues~Jazz。。。ジャンルは関係ない。
良いメロディがあるだけ。
やさしい気持ちになれる。
8年前、下北沢のライブハウスで見て胸が一杯になったのを思いだす。


うれしくなって(?)、町に出る。
本屋で文庫一冊。古書店で獅子文六や永井龍男の随筆など。うれしい買いもの。
歩き疲れたのでどこかでひと休みしようと思うも、入ったのはなぜか立ち呑み屋。
ホッピー、焼酎ナカ、太刀魚塩焼き、ゴーヤチヂミで940円とはこれ如何に。
料理はちゃんと手作りだし、酒も薄くはないし、店も小綺麗だし、客筋も悪くないのだ。
・・・となりにいた、妙齢をちょっと超えたお姉さま2人組が連発する「ダメよ~、ダメダメッ」が
ボディブロウのように効いたのは、また別のハナシ。
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by hey_leroy | 2014-08-26 23:14 | | Comments(3)

川本三郎さんの文章を読むと、どうしたって旅に出たくなる。

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川本三郎さんの文章を読むと、どうしたって旅に出たくなる。
観光地には目もくれず、ひなびた温泉地や、ただ港があるだけの小さい町を訪ねてはちょこまかと歩きまわり、お湯につかり、食堂でビールをのむ。
ストイックさはない。 かといってユルユルなわけでもない。

地方でも都内やその近郊でも、町歩きが好きな人なのだ。編集者もカメラマンも同伴しないひとり旅なのがよい。あらかじめ宿や飲食店を決めない、その場でつくっていく旅なのがよい。なので思い通りに事が運ばないこともある。町歩きや温泉が好きなのであって、野山を分け入ったり登山に行ったりしないのもよい。

そして、旅の内容もそうだけど、川本さんの文章がまた魅力的。
「東京暮らし」の中で、大正~昭和の俳人・随筆家の柴田宵曲について語ったことが、そのまま川本さんのスタイルをあらわしていると思う。

「肩ひじ張ったところがない。博覧強記だが偉ぶったところはない。文章はつねに平明端正。「私」という主語はほとんどなく終始、黒衣に徹する」

実際はちょっとした主張や頑固さが滲んだりすることもあるけれど(それがまた微笑ましかったり)、難しい専門用語や定着していない流行言葉を排して、平易な言葉で書かれた文章はスっと入ってくる。「私は」といった主語もなく、センテンスが短いのでテンポ感があって心地よい。一見個性的ではないようだけれど、内容が伴わなければ読めたものではない。結構難しいことだと思う。 後に書かれたものほど、余分が削ぎ落とされた文章になっている。でも温かみはあるんだよなぁ。

読むたびに行きたい場所や読みたい本が増えるのが、ちと困る。


『ちょっとそこまで』 (1985年 彌生書房)
それまで映画や文学の評論の仕事が主であった川本さんの、おそらく初めの紀行随筆。房総や湯河原、信州などをぶらり。下町もぶらり。つげ義春の旅を語ったり。北海道や九州、ブダペストなど「ちょっとそこまで」というには遠いところへも足をのばしている。でも、どこへいくにも自然体。装丁・挿画は安西水丸氏。

『日本すみずみ紀行』  (1987年 六興出版)
日本全国の観光化されていない、けれども旅情を誘う土地への旅。山里の温泉宿、港町の商人宿や民宿などをたずねる。それぞれの旅は二泊三日。駅前食堂もないところが多い。宿の手配もほぼ行き当たりばったり。30年近く前の当時でも過疎化がすすんでいた地域。今はどうなっているんだろう・・・。熊野なんかは逆に賑やかになったかも。

『我もまた渚を枕 東京近郊ひとり旅』  (2004年 晶文社)
船橋、鶴見、本牧、横須賀、鵠沼、銚子、大宮など、東京からそう遠くない街を一泊二日でぶらつく。古い日本映画のロケ地を見つけたり、ローカル線の風情を感じたり、ちょっとした文学散歩を楽しんだり。夜は居酒屋でビール。タイトルの「我もまた渚を枕」は、島崎藤村が作詞した唱歌「椰子の実」の一節。

『東京暮らし』 (2008年 潮出版社)
これは紀行文集ではなく、あちらこちらの雑誌などに寄せた短い文章を集めた本。『旅先でビール』 (2005年 潮出版社)の続編といえる。旅のこと、永井荷風ら敬愛する作家のこと、映画のこと、酒場のこと、猫のこと、などなど。
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by hey_leroy | 2014-08-25 11:55 | books | Comments(0)

愛酒の日・・・

かんがへて
飲みはじめたる
一合の
二合の酒の
夏のゆふぐれ


「今日は一合にしておこう」と心にきめて飲みはじめるも、
残りわずかになってくると、んん・・・。
一合・・・ま、二合、かな・・・。いいかな。いいよね。。。

無我の境地で泰然と盃を傾けるのも素敵だけれど、
あれこれ逡巡するのもまた味わいかな。

酒をこよなく愛した若山牧水の歌。
今日8月24日は彼の誕生日に因んで「愛酒の日」なんだとか。

では、呑みますか。
・・・牧水は43歳に肝硬変で亡くなったそうですけどね。
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by hey_leroy | 2014-08-24 22:54 | days | Comments(0)

feelin' good

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"feelin' good"の思い出とともに。
sausalitoでワインをかさねる。
ことしも、Fairground Attractionが流れてる。

こころのなかの「路傍」の日。
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by hey_leroy | 2014-08-23 23:59 | 呑んだり喰らったり

いしいしんじ2冊

 日常、自分が最も頻繁に目にしている文章は、間違いなく、いしいしんじさんの書いたものだ。2001年からつづくweb日記 『いしいしんじのごはん日記』は、一日分の文章のボリュームがなかなかで、2、3日分ためこむと、立派な読書となる。当初の浅草暮らしから三崎へ引越し、結婚して長野県松本にも部屋を借り、その後京都へ。一日(ひとひ)くんが誕生し、現在3歳。朝の連続テレビ小説は見逃しても、ごはん日記は忘れない。

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 1994年のデビュー作 『アムステルダムの犬』(講談社)を図書館で見つけた。

 1993年の春、オランダ・アムステルダムで突如「路上似顔絵書道家」となり、硯で墨をすって、道行く人の似顔絵を書いた1週間の紀行文。傍らには、道端でなついてきた野良子犬。ユルい似顔絵を描くほかは、そこらの兄ちゃんとガンジャをきめたり酒盛りしたり。傍らには、食べ物を与えるとその都度狂喜乱舞する野良犬パトラッシュ。京都でも東京でもパリでもジャマイカでも「たまたま、ここにいる」だけで、住みつく自分を現実として意識することはなかった。しかし、ここアムステルダムは、住みつく自分があまりにもリアルに想像できてしまう街だった。住みついてしまおうか・・・。
 否! 「くそくそくそ!まだまだ住みついてたまるか!」 と、街をあとにするのでした。

 イラストもユルくて、さらりと読めるおはなし。20代半ばのいしい氏、傍からみると破天荒だとか、奇行が多いように映ったらしい。 一時期は常に動物のリアルな着ぐるみ(頭部)をかぶって出歩いていたとか。その後、心身のバランスをくずして大阪の実家に戻り、そこで幼稚園の時に初めて書いたおはなし「たいふう」を見つけ、新たな創作の海へと漕ぎだすことになる。

 今年出版された 『そのように見えた』 (イーストプレス)は、現在のいしいしんじを形作っている物事、場所、人々への思いが散りばめられた随筆集。これは購入しました。ごはん日記を読んでいる人には馴染み深いキーワードがたくさん。 三崎の魚屋、歌舞伎、蓄音機、湯浅学、大竹信朗、塔本シスコ、リパッティのピアノ、暮らしている街、そして家族。

 『アムステルダムの犬』では、ひとつところに住みつくことを拒んでいたいしいさん。数年たったある日、なんとなく思いついて浅草から乗った電車の終点、三崎へ。 一週間後にはこの町への引越しを決めた。魚をさばいて食事をこしらえ、小説を書く日々。町の人たちとの交流。祭り。 町にしっかり住みついていた。 

 今回読んだ2冊のあいだの20年。ごはん日記の13年。自分が読みはじめてからは8年くらい? これから先も小説、随筆、日記、それぞれ読み続けていくのだろうな。小説は作品ごとに自分との相性の良し悪しがあるけれど。まだ2冊ほど未読のものがあるので、まずはそれから。
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by hey_leroy | 2014-08-21 10:29 | books | Comments(0)