そして今年も「いのちのこころ」だぁ


8月15日。

今年も、小沢昭一さんの「いのち」という文章をのせます。
小沢さん。ユーモアのオブラートに包みつつ、でも毅然と時代の空気を伝えてくれる貴重な存在であることは、亡くなってもうすぐ6年たつ今もかわりません。
が、世の中の空気はこの6年でずいぶん変わったようにも思います。
まったく同じ文章を今年ものせるのに、年々、何となく息苦しさが増してゆく。
自分が考え過ぎなのでしょうかね。

おばあちゃん、ひいばあちゃん子として育った自分。
この文章には。当時の市井の人々の思いが代弁されているように思えます。
当時でもいろいろな考えの人がいたことは否定しませんが。

戦争体験を直接教えてくれる語り部は当然のことながらいなくなってゆきます。
原爆の被害にあったひと、戦争孤児、そして戦時を生きたすべての人々。
語り部二世・三世である自分たちがどう伝えてゆくのか。
責任は大きいと思います。

1993年。25年前の言葉ながら、毎年読む度に胸に迫るものがあります。



「いのち」

 私は昭和ヒトケタ生まれです。あの時代は、実は戦争前夜だったのですが、子供にとっては平和な毎日でした。小学生、中学生の頃は戦争のまっ只中。軍国少年としてはやがて軍隊の学校へ。そして間もなく敗戦。焼け出されの丸裸の青年時代を焦土にすごし、そして平和日本を働き抜いて、いま、その平和に、なにやら不安を感じております。
 激動の昭和から平成へと生きて、私、つくづく思いますことは、この世の中、ものの善し悪しは、なかなかオイソレとは判定しにくいもの、という実感ですが、しかし、そんななかで、たった一つ、これだけは、と確信の持てたことは、人間の「いのち」は何にもまして尊いということであります。
 けれどもこれは、幼少の頃から、♪ 海ゆかば水漬く屍、山ゆかば草むす屍・・・で、てんから"屍要員"として育てあげられ、そして、紙一重の差で死なずに生きてこられた私たちであればこそ、「いのち」の大切さを身にしみて思うのかもしれません。この頃は「いのち」の尊重を痛感するあまり、蚊も打たずに逃がしたりして、しかしこれは一種の老化現象かな、なんて思ったりしていますが・・・。
 じっさい、何が「いのち」を粗末にするといって、戦争ほど、人間の「いのち」を軽く見るものはなく、もう無残にも「いのち」は踏みつぶされ蹴散らかされるのです。
 でも、そのことに、私たちは、あの戦争に負けた時に、はじめて気がついたのです。あの時、不思議と頭の中がスーッと澄んで、モノが実によく見えました。あれは、多くの「いのち」を失った代償だったのでしょう。私たちは、それまでの無知を恥じ、もうコンリンザイ戦争はごめんだと思ったものです。「戦争放棄」の憲法は、アメさんから押しつけられたにせよ何にせよ、あの時、日本人の皆が、ごく自然に、素直に、そうだ、それが一番いいと、心底、納得したことだったのです。
 だから、世の中の、大抵のことは、何がどうなってもいいから、戦争だけはごめんこうむりたい、「戦争放棄」だけは守り抜きたいという、これが、私の人生で、たった一つだけ出た明白な結論です。人間、長い人生の間には、考え方も少しずつ変化するものですが、この考えばかりは変わりませんでした。
 ところが、「喉元過ぎれば熱さを忘る」ですか、このごろ「憲法見直し論」がチラホラ顔を出してきて、私はとても心配です。いえ、見直しも結構ですが、第九条ばかりは、そのまま、そのまま、でありますよ。
 「戦争放棄」は、政治に哲学がないなんていわれる日本が、唯一、世界に先がけて打ち出した、まことに先見性のある政治思想と思われるのでありまして、この、百年か二百年先の時代にツバをつけた新思想を、なんとか保持したいものです。世界の先頭切ってやっていることですから、そりゃいろいろ障害も出てきましょう。そこを何とかやりくりするのが先駆者のつらいところで、それを、ほんの五十年ぐらいで取り下げちゃいけません。
 戦争は病気と同じです。病気はかかったらもうおそい。かかりそうになったら、でもおそい。それよりふだんの、かかる前の予防が大切だとお医者に教わりました。
 戦争も、私たちはよく知ってますが、はじまってしまったらもちろんのこと、はじまりそうになったら、もう止められません。戦争のケハイが出ても、もうおそいのです。ケハイの出そうなケハイ、その辺ですぐつぶしておかないと・・・つまり、戦争は早期予防でしか止められません。しかも、その戦争のケハイなるものが、判りにくく、つかみにくいのです。戦争の反対は平和ですが、平和のための戦争、と称えるものもありますしね。いえ、おかしなことに、いつもそうなんです。あの戦争の時も、
 ♪ ・・・東洋平和のためなら、なんの、いのちが惜しかろう (「露営の歌」)
 と、毎日歌って戦いました。ですから「国際貢献」「国際協力」「世界平和を守るため」というのも、こわいケハイです。 ♪ 国際貢献のためならば、なんの、いのちが惜しかろう・・・ということにならないように、なんとしても、予防しなくては!
 私、ひごろ、澤地久枝さんを、わが世代の代弁者と思っておりますので、その著『いのちの重さ ――声な喜き民の昭和史』 (岩波ブックレット)から、次の言葉を引いて、この小文を止めます。

 ――「いのちの重さ」を確め、守ろうとするのは、かつて日本の政治によって、いかにも軽く扱われた日本人と他国の人々を考えるからです。
 ――「はじめにいのちありき」であり、最後に守らるべきものもいのちです。いのちに国境なしです。

 愚考しますに、「はじめにいのちありき」を「国境」をこえて「他国」へ訴えることの方が、「国際貢献」ではないでしょうか。


  (文藝春秋 『同時代ノンフィクション選集』 第七巻月報 1993年5月)
   = 『話にさく花』 (文春文庫)
      『せまい路地裏も淡き夢の町 小沢昭一百景 随筆随談選集2』 (晶文社) 収録
 
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# by hey_leroy | 2018-08-15 07:48 | days | Comments(0)

ヲトメノイノリ


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『 ヲトメノイノリ 』
 石田 千 (筑摩書房 2018年)


デビュー時から読み続けている石田千さんの最新刊。
短編小説9篇と、中編のタイトル作を収録。
図書館で予約して借りた。

6歳の児童から76歳の老舗大女将まで。いろんな世代の女性が描かれる。
石田さん特有の、ていねいで優しく、清々しい筆致。
甘くなくさらりとしているのが好きだ。
ドラマティックな展開はないが、読後に感じるさわやかさ。

と思ってたら、表題作で意表をつかれた。
まさかの落語調で、笑えて泣けて、ちゃんとサゲもあって。
76歳でピアノをいちから習う決心をした老舗佃煮屋の大女将と、ぐうたらピアノ講師のすったもんだの顛末。
滑稽噺か人情噺か。後者になるのかな。この世界も、アリだなぁ。
楽しい読書時間だった。

装丁、装画は南伸坊さん。

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# by hey_leroy | 2018-08-14 21:47 | books | Comments(0)

リハ

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1ヶ月ぶりの東京。
しかも新宿のスタジオに直行直帰。

9月8日に世田谷・経堂でライブです。
メンバーやバンド名にそれなりの変動はあれど、コアメンバーは30年以上のつきあい。
ソウルフルにお届けします。
ぜひぜひ、足をおはこびください。

Black Beat Business
9月8日(土)
18:30オープン19:30スタート
2500円➕ワンドリンク(別)
小田急線 経堂駅南口 
Love,Peace & Soul Live Cafe (HPはコチラ) 


(メンバー)
橋本じゅんぺい(G)、菅原和美(Vo)、小島徹也(Dr)、
帆保博康(B)、沖亜希子(Per)、大山秀樹(Tp)、山崎ギン浩(Sax)

(ゲスト) 三安宏彰(Vo)、高原一実(Key)

今日はこのライブに向けた初めてのリハ。
い~い感じです!
楽しいライブになりそう!



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# by hey_leroy | 2018-08-12 23:59 | days | Comments(0)

スカ呑み

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2ヶ月半ぶりの、ヨコスカ。
前回はchan ozziy groove のライブで来てた。
今日は、呑みです。
約束の時間より早めに到着して、ぶらぶら。
酒屋の立ち呑みカウンターや知り合いのジャズバーで軽く呑んで。

本日は、ヨコスカで暮らしてた頃の酒友姐さんたちとの「両手に花」な呑み会でして。


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汐入のお気に入り居酒屋で、カンパーイ!


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店の酒は濃く、姐さんたちは強い。
姐さんといいつつ、自分が年長だけど。。。
馬刺しや、ツブ貝・平貝の刺身などをつまみつつ、駄弁りがとまらない。
ヨコスカ・衣笠のはずれにあった小さなbarで夜な夜な盛り上がっていたあの頃。
いまでもこうして楽しく会える仲間もできて、なかなか良い時期だったなあ。


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ねー!
・・・これ、見つかったら怒られるヤツだな。


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そのあと、barにハシゴしつつ、さらに、ミュージシャンでもある、みっちゃんがやってる酒場へ。
ホヤとホッピー!

イイ感じに酔いました。上りの終電早いので、先にオイトマ。
楽しかったなー!

またヨコスカに住めたらいいなぁ。



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# by hey_leroy | 2018-08-11 23:59 | スカ呑みスカ喰い | Comments(0)

くらかけ豆ごはん

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新豆で買ったままずいぶん放置してたくらかけ豆。
昨日水に浸して呑みに出かけて、今朝炊いた。


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くらかけ豆ごはん。
ほっくり食感、ほんのり甘み。
馬の背に鞍をかけたような柄だから、鞍掛豆。
最初に食べたのはずいぶん前。下北にあった(今は移転したのかな?)七草という野菜が美味しい料理屋さんだった。
そこで突きだしに鞍掛豆の浸し豆が出されて気になったのを今思い出したよ。
長野の味。


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# by hey_leroy | 2018-08-08 22:58 | 家呑み家ゴハン・弁当 | Comments(0)

龍の口竹灯籠

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片瀬の龍口寺境内では昨日、今日と「龍の口竹灯籠」。
今までは夏の風物というか、イベントな感じで仕事帰りにひやかしていたけど、友人の書き込みを見て、本来の意味を思い出す。

ということで今年は、1月に20歳で往生した猫のヒデトラの供養に献灯しました。

灯籠流しから竹灯籠に変わって8年ぐらいか?
自分のなかでは今回がぜん意味を増した。

そして、夏だなー。


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# by hey_leroy | 2018-08-05 21:51 | カマクラとかフジサワであそぶ | Comments(0)

やたら


食欲落ちがちな夏を乗り切る食べ物のひとつ、山形の「だし」。
それに似てるけどチトちがう、北信州の郷土料理「やたら」をひっさしぶりに作りました。

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味の決め手は、先日片瀬ハーべストで買った、ぼたんこしょう。
みた目はピーマンぽいけど青唐辛子の一種。刺激はかなり強し。
これにナス、ミョウガ、大根の味噌漬け、オクラも刻んでまぜまぜ。


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清冽な辛さは、ご飯にのせても、納豆に混ぜても、冷奴やそうめんの薬味にも。


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# by hey_leroy | 2018-08-02 22:32 | 家呑み家ゴハン・弁当 | Comments(0)

葉月朔日

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ずいぶん前に梅雨明けしたような気がするし、台風もいったりきたりしてるし。
そろそろ夏も終わるかなぁと思ったら、やっと8月とな!!
この夏は長そう。。。

今月のカレンダー。
星羊社の「珠玉の酒肴カレンダー」は水ナスの刺身。
マメイケダさんの茶色い食べものを集めたカレンダーは、月餅。




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# by hey_leroy | 2018-08-01 11:01 | days | Comments(0)

赤星缶

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大衆酒場人気のせいか、巷の呑み屋でも扱うところが右肩上がりな、サッポロラガービール。通称、赤星。
でも、限定の缶を見かけると、それはそれで買わずにはいられないのです。



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# by hey_leroy | 2018-07-30 19:09 | 呑んだり喰らったり | Comments(0)

ハーベスト~トランポリン


台風接近!とのことなので、まだ穏やかな午前のうちに出かける。
今日は片瀬の住宅街で月1~2回開催のガレージマルシェ。
長野県中野市を中心に採れた食品や切り花などがならぶ「片瀬ハーベスト」。
去年の夏に知って、なんだかんだで結構かよっています。


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今回は、ぼたんこしょう(青唐辛子の一種)、つるむらさき、舞茸、長ネギ、新玉ねぎ、ぼたんこしょう味噌、丸ナス、2種類のネクタリンを買いました。歩きだったので、あまりよくばらず。どうやって食べよう。楽しみなり。


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帰りみち、とおりみち。
目の前を江ノ電が通るトランポリンで中華そば。

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試行錯誤しながら、日々進化中の模様。
味玉がまたうまし。


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すんません、呑んじゃいました。うすにごり♪

台風、やや肩透かし。

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# by hey_leroy | 2018-07-28 15:40 | 呑んだり喰らったり | Comments(0)