ジーン・アモンズとバド・シャンク
2009年 04月 07日
探し物は忘れたころに見つかったりするもので。
何の気もなしにふらりとのぞいたレコード屋さんで、
1年くらい気になってたアルバムみっけ。
"goodbye / gene ammons" (prestige 1975年)
ボス・テナー、ジーン・アモンズの遺作。
このアルバムセッションの3ヵ月後の1974年8月に親分はガンで他界。49歳。
ジャケットの写真をみてもずいぶんと痩せてしまってるようだけど、
そんなことはおかまいなしに、あいかわらず豪放なブロウ。
大好きなduke pearsonの"jeannine"やエリントンの
"it don't mean a thing"などの曲をかなりファンキーに。
ソウルフルなジャズ、ひさびさに堪能。
ナット・アダレイ(tp)、ゲイリー・バーツ(as)、そしてレイ・バレットのコンガが
ビリビリっと効いてる。
"goodbye"というタイトルも、遺作だからということもあるかもだけど、
ベニー・グッドマン楽団のテーマ曲"goodbye"を取り上げてるからかな。
そういえば、こちらはあまりファンキーとはいえない人だけど、
ウェストコーストジャズの名サックスプレイヤー、bud shankが4月2日に
亡くなったという。82歳。
バドも、生涯現役だった。器用というかフットワークが軽いというか、
早くからフルートを吹いたり、ボサノバなどブラジル系のサウンドを取り入れたり。
なかでも印象深いのは、大好きなブラジルのピアニスト、ジョアン・ドナートとの共演。
1965年と2004年にアルバムを作っていて、どちらも軽妙でリラクシンな演奏。
(以前ココでもふれました。)
2004年の共演時にはDVDもつくってます。
この映像はまた別のものだけど。
伊達男バドも気のいいオジサンになってて、ほほえましかった。
冥福をいのります。