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石版東京図絵


11月26日は「いい風呂の日」だとか。 今日は仕事は休み。
ゆったり朝湯につかってみる。
気持ちよろしい。

ゆっくり読みすすめていた 『石版東京図絵』 永井龍男 (中公文庫) 読了。

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明治~大正~昭和を生きたひとりの大工の物語。
東京神田に生まれてのびのび育った子供時代、奉公、神田大火、関東大震災、
恋人の裏切り、放蕩、大戦、空襲、復興、友人との再会・・・。

著者、永井龍男(1904~1990)の生きた時代そのままを、職人の世界を舞台に描いている。

ところどころに、当時の風俗や職人道についての書物からの引用がされていて、
普通の小説とは一味違った読み物。
とくに幼少期の遊びとか、家庭での暮らしぶり、子供心の描写が丁寧で瑞々しい。
神田駿河台、猿楽町、九段あたりの明治~大正の街並みも詳しい。

いろいろな人が語り、書いているように、大震災と空襲は街としての東京を本当に
ぶっ壊したんだなあと実感する。

次はこの作家の「東京の横丁」を読もうと思う。

夕方まで、楽器を吹いたり。
横須賀汐入へ出て興津屋で相撲を見る。
ビール小瓶と会津の酒「花春」を冷やで。春菊胡麻和え。
朝青龍に土がつく。

その後"cafe de 茶蘭花"でライブをひやかしたり。
帰ってから、味の染みた大根をつつき、金宮焼酎をすする。

ファッツ・ウォーラーのレコードをひたすらかける。
by hey_leroy | 2009-11-26 23:17 | books

たゆむあした、ゆるむゆうべ。カマクラ発、ユルマッタリな日々。読み返されない備忘録。


by hey_leroy