The Way Of The World
2010年 03月 28日
前にも書いた、ヒップ・ミュージックの権化、ピアニスト&ヴォーカリストの
Mose Allisonの新譜がいよいよリリースされた。
"The Way Of The World / Mose Allison" (2010 ANTI)
良い意味で、期待を裏切られた。 ちょっと、ヤラレタ。
ここ数年どころじゃない、ここ数十年、たまにエレクトリックピアノを弾いたり、バンドの編成が
変わったりすることはあっても、ずっと同じスタイルでわが道をいっていたモーズ翁。
御年80を幾年か越してのこの意欲作、脱帽です。
プロデューサーのジョー・ヘンリーの力も相当大きいのだろう。
モーズの持っているカントリー・ブルーズ寄りのサウンドがここまで引き出されたアルバムは
初めてかもしれない。 ジャズというよりはルーツミュージック的なアプローチ。
ギターやドラムスの音質のザックリ加減が現在進行形のアメリカ南部音楽を感じさせる。
そこにモーズの転がるピアノフレーズやニヒルなボーカルがのると・・・そりゃ、かっこいいさ。
・・・まったく、ピアノの腕も衰え知らずで、本当によく転がること。
もちろん今までのモーズ節(歌もピアノも)は健在なのだけど、なにか新たなことに
挑戦している、刺激を受けている、という姿勢が聴き手に伝わってくるのだ。
娘のAmi Alisonとのデュエットもあって、なんだかいつもより優しげな印象のMose翁なのでした。
どのアルバムを聞いても金太郎飴っぽくて・・・と思っている人に、ゼヒ聴いてほしい。
やっぱり金太郎飴だったじゃん!と言われたら・・・ごめん。
しっかし、言いたかないけど、今日はさぶかったなァ・・・。
昼過ぎからリハで新宿に行ったけど、しんどかった。
明日からはちゃんと弁当作って、夜も自炊で、節制しよう。
週末のお花見まで、節制しよう。
と心に誓い、粉ふきいもをつくる午後11時。