冷やしワンタン
2010年 06月 06日
いい陽気です。
これは"冷やしワンタン日和"なのではないかと、突然ひらめく。
ひらめいて、ひとり悦に入る。
ひいやりしたワンタンをチュルンと食べるのに絶好の日ではないか!
今日は帰宅が夜更けになってしまうので、近い休日、天気が良かったらお昼にたべよう。
ひき肉のほかに、大事にしまいこんでるホタテ缶も使おう。
残った缶汁は炒飯に入れて、しっとり風味でいただこう。
僕が好きな本で「喰いたい放題」というのがありまして。
作者は色川武大(aka阿佐田哲也)。 今は光文社文庫からでてます。
こだわりは強いけどイヤミはなく、深みがあって読み飽きない食味随筆。
食通ぶりをひけらかすような鼻持ちならない本が意外と多いなか、これは読み物として
オススメです。 当たり前のことながら、文章が本当に上手。
この中の一篇に「練馬の冷やしワンタン」というのがあって。
なんだかやたらに美味しそうだった。
練馬駅前にある何の変哲もない小さな中華料理屋。 夫婦で営んでいる。
ここで冷やしワンタンなる見慣れぬメニューに気付き、食べてみたら気に入ったらしい。
「冷やしワンタンの上に、トマト、レタス、玉子焼き、蟹、ハム、わかめ、胡瓜がのっている。
値段は五百五十円。」
冷やし中華のワンタン版? かなりの具沢山。 こういうタイプのは食べたことないなあ。
茹で上げたワンタンに、香味野菜が少し入ったタレをかけるってのは度々みかけるけど。
想像しただけで、食欲がわきそう。 夏バテ気味のときにも良さそう。
一度お店で食べたいな、これは。
どこかで出してるお店、ありますかね?
この本が書かれたのは1980年代初めあたり。 もうこのお店はないみたい。
炒飯もよかったらしいです。
・・・というわけで、あたまの中はワンタンでいっぱい。
あ、上述の「ホタテ缶汁入りしっとり炒飯」というのは、妹尾河童さんのレシピ。
10年位前に雑誌dancyuに載ってた。もともとしっとり系炒飯が好きなので
(普通の炒飯もスープを少しずつかけながら食べたりします)、
さっそく作った記憶があります。