スラップスティック!
2010年 06月 12日
『映画史上の名作番外編 ~ サイレント小特集』 という企画がシネマヴェーラ渋谷で
組まれてます。
喜劇、怪奇もの、幻想譚など10数本。
6月5日から18日までで、もう上映が終わってる作品も多いのだけど、
用事の合間に観にいきました。
『ニコニコ特集』という、サイレント喜劇の4つの短編映画をあつめたもの。
それは・・・
「ロイドのずるい若様」(ハロルド・ロイド)、「キートンのマイホーム」(バスター・キートン)、
「極楽交通渋滞」(ローレル&ハーディ)、「チャップリンの衝突」(チャールズ・チャップリン)。
大御所ばかりのオムニバス。
チャップリンのが1914年で、あとは1920年代の作品。
なんといっても、バスター・キートンが面白い。
身体をはったスラップスティック。 今見ても古臭さを感じないギャグ。
映画創生からまだわずかのこの時期に、すでにこれだけのことを試して、ものにしていたのか。
あ~、ムリしてでもキートンの長編を観にきとけばよかった。
すでに3本は上映終了、あと観れるのは「海底王キートン」(1924年)だけだ。。。
上映されてるのは完全なる無声映画。
弁士もいなければ、伴奏音楽もつかない。
暗い座席で、みんなで音がない画面をみているというのは、かなりの違和感をおぼえる。
元のカタチそのままで鑑賞するというのは支持するのだけど、慣れるのに時間がかかる。
今日観たのは喜劇だからよいけど、シリアス物や吸血鬼ものを観るのは、ちと躊躇。
でも、ジキル&ハイドの話の「狂える悪魔」や、精神科医の狂気をえがいた「カリガリ博士」は
観たかったな。
観終わって、シモキタの住宅街にある週末のみ営業のそばやで、美味しい盛り蕎麦をいただく。
今夜、月島や藤沢での楽しげなイベントには所用のため、いけず。
美味しい十割蕎麦で自分をなぐさめる。
クールな表情でこんなんやっちゃうのが、魅力なんだなあ。