海底王キートン
2010年 06月 18日
仕事帰り。 小雨降る中、渋谷へ。
シネマヴェーラでの『映画史上の名作番外編~サイレント小特集』 、最終日の最終上映に。
観ましたものは、バスター・キートン主演のサイレント長編 『海底王キートン』 (1924年)。
何の因果か、無人の巨大客船で漂流することになった、富豪の息子(キートン)と
彼が想いを寄せる娘。 数週間の船上生活の末に座礁したのは、人食い人種の島・・・。
どんな状況でも「笑わない」喜劇役者、キートン。
喜怒哀楽を過度に強調しないことによって(けっこう驚きの表情はしてる)、今見てもスマートで
スタイリッシュな印象をうける。 古臭くない。
前半は船上生活でのギャグがつめ込まれ(発明された半自動料理システムが可笑しい)、
後半は潜水服を着けての海中撮影(←史上初? タコやサメと戦ったり)や、
人食族との攻防など、スケール大きいスラップスティック(ドタバタ)が繰り広げられる。
他の作品も観たかった。 やっぱりスクリーンはいいなあ。 躍動感の伝わり方が違う。
終映は、夜10時。 まっつぐ帰宅。