おりかえした。
2010年 07月 01日
2010年、後半いってみようぅ・・・。 風邪気味なので、小声。
さいわい喉の痛みはほぼなくなり、咳も小康をたもっております。
明日のライヴでいい汗かいて、治しちまおう。
で、今日もおとなしく。
電車では、武田百合子の 『富士日記』 (中公文庫) を何度目かの読みかえし。
作家、武田泰淳の妻である百合子さんが、夫のすすめるままに記していた富士山麓の
別荘での日記。 泰淳の没後に発表された。
人に読まれることを意識せず、こんなに生き生きとした文章をかいていたなんて。
意識しないからこその文章とも言えるか。
いずれにしても、こうして今読めることに感謝したくなります。
上巻は、昭和39年から41年あたりのこと。 百合子さんがちょうど40歳前後のこと。
6月頃の日記で何度か登場する 『じゃがいもとそら豆の味噌汁』 がなんだか気になって、
スーパーでそら豆を買って帰る。 もう季節は枝豆だけど。
晩御飯は、さわらの西京漬け、じゃがいもとそら豆の味噌汁、ピーマンのおしたし、
ひじきご飯。
・・・画像のせるほど美味しそうでもないなぁ。
お味噌汁は、やさしい味だった。
富士日記に出てくる献立は、ごくふつうの食事の記録。 そこがおもしろい。
やたらと 蒸かしパンが登場したり。 あと、普通の買い物リストとか。
でも、なにより百合子さんのはっきりした喜怒哀楽、旺盛な好奇心、そして鋭い観察眼が
何度読んでも飽きることがない魅力をうみだしてます。
上、中、下の全三巻。 下巻になるとなんか切なくなってくるんだよなぁ・・・。
上巻だけにしとこうかな・・・。