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おりかえした。


2010年、後半いってみようぅ・・・。 風邪気味なので、小声。

さいわい喉の痛みはほぼなくなり、咳も小康をたもっております。
明日のライヴでいい汗かいて、治しちまおう。

で、今日もおとなしく。
電車では、武田百合子の 『富士日記』 (中公文庫) を何度目かの読みかえし。
作家、武田泰淳の妻である百合子さんが、夫のすすめるままに記していた富士山麓の
別荘での日記。 泰淳の没後に発表された。 
人に読まれることを意識せず、こんなに生き生きとした文章をかいていたなんて。
意識しないからこその文章とも言えるか。
いずれにしても、こうして今読めることに感謝したくなります。
上巻は、昭和39年から41年あたりのこと。 百合子さんがちょうど40歳前後のこと。

6月頃の日記で何度か登場する 『じゃがいもとそら豆の味噌汁』 がなんだか気になって、
スーパーでそら豆を買って帰る。 もう季節は枝豆だけど。
晩御飯は、さわらの西京漬け、じゃがいもとそら豆の味噌汁、ピーマンのおしたし、
ひじきご飯。
おりかえした。_f0160346_058041.jpg

・・・画像のせるほど美味しそうでもないなぁ。

お味噌汁は、やさしい味だった。

富士日記に出てくる献立は、ごくふつうの食事の記録。 そこがおもしろい。
やたらと 蒸かしパンが登場したり。 あと、普通の買い物リストとか。

でも、なにより百合子さんのはっきりした喜怒哀楽、旺盛な好奇心、そして鋭い観察眼が
何度読んでも飽きることがない魅力をうみだしてます。

上、中、下の全三巻。 下巻になるとなんか切なくなってくるんだよなぁ・・・。
上巻だけにしとこうかな・・・。
by hey_leroy | 2010-07-01 23:55 | 家呑み家ゴハン・弁当

たゆむあした、ゆるむゆうべ。カマクラ発、ユルマッタリな日々。読み返されない備忘録。


by hey_leroy