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なにもしない日


ひたすらゴロゴロ。
昨夏はシーズン通して数回しか使わなかったエアコンも、
今年はやたらとリモコンに手が伸びる。

お昼は、冷凍しておいたカレーに茄子とオクラをいれて。
夕飯は、たぶん山形のだしをたっぷり入れたそうめんになるんだろう。

サングリア啜りながら、読書。
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『夏の庭  The Friends』  湯本香樹実  (新潮文庫)
『日本語は天才である』  柳瀬尚紀  (新潮文庫)
『つまみぐい文学食堂』  柴田元幸  (角川文庫)

どれも本屋で偶然手に取ったもの。

「夏の庭」、おもしろかった。
死というものに興味をもつ3人の少年が監視することにしたのは、一人暮らしの老人。
彼らのあいだに生まれたひと夏の奇妙な友情が描かれている。
児童文学といわれているけど、文学に児童もなにもないよなぁ。

あとに2冊は、どちらも翻訳家が書いた本。
柴田さんは、ポール・オースターの諸作の翻訳や、村上春樹との共著「翻訳夜話」などを
読んでいて楽しみにしてたんだけど、僕にはちょっと「肩透かし」だった・・・。
新旧の海外文学作品から、食べ物に関する記述を作者の視点で自在にピックアップした
エッセイなのだけど、どうも取り上げられた本を読みたいなという気持ちになれない。
本のテーマが食べ物自体ではなくて、食べ物を媒介とした小説自体の描写について
なのだから仕方ないのだろうな。
柴田さん、あんまり食べることに興味ないのかな?と思ったり。

もう1冊の「日本語は天才である」は、超難解な小説で翻訳不可能といわれた
ジェイムズ・ジョイスの「フィネガンズ・ウェイク」(もちろん読んだことなどありません)を訳した
柳瀬尚紀さんによる日本語礼賛。
中高生にも読めるように書かれた本とのことで(後で知った)、とてもわかりやすく
日本語のもつ柔軟性や多面性について語ってます。
なんかすごいことが書いてあるかも!と思って手に取ったけど、そこまでではなかった・・・。
あ、読んでてつまらなかったということではないです。

さて、日が落ちてきました。
散髪にでかけようかな。


 
by hey_leroy | 2010-07-25 17:38 | books

たゆむあした、ゆるむゆうべ。カマクラ発、ユルマッタリな日々。読み返されない備忘録。


by hey_leroy