神保町でおばあちゃん映画を堪能する。
2012年 06月 19日
すっかりおじいちゃんです。
二度寝して、でも7時には起きて、家のあれやこれやをして、昼前に出かける。
目指すは神保町。
と、その前に。
小腹が減って、横須賀中央の"チューサカ"へ。
もうお昼だもの。
ちょっと後ろめたいけど、久々の昼酒を・・・。
瓶ビールとアジフライ。
ここのアジフライ、自分の中での横須賀ベスト。
揚げ方が軽めで、サックリほっこり。
ビールの減りが早いよ。
チューハイと豆腐ステーキも追加したことは内緒だ。(誰にだ)
ここの並びに最近出来た大衆酒場、朝8時から営業してるらしい。すごいね~。
その時間の客層、ディープそうだな~。交番のとなりだから、まあ安心か。
どうやらテンクニの系列店らしい。さすがに朝に自分がいくことはないな。
KQでビュ~ンと都心へ。
神保町で今日観る映画のチケットを買い、上映まで時間があるのでブラリ。
酒友・ノンベェさんご推奨の悠久堂書店にいってみる。
食や酒に関する古書が充実している店。ほかにも美術書・山岳関係もたくさん。
書棚をじっくり眺めて、3冊ほど求める。1800円也。
そのまま、通りの向かいにあるビヤホール、ランチョンの階段をのぼる。
老舗喫茶「さぼうる」とかタンゴ喫茶「ミロンガ」とかも行ってみたいけど、いつもここに落ちついてしまう。3時ごろのちょうど空いている時間。窓際でゆったり。レーベンブロイと塩タン。これもいつも頼んでしまうメニューだ。
ビヤホールを名乗っているけど、店の雰囲気はレストラン。メニューにある「当店にはコーヒーはありません」との注意書きにビヤホールとしての矜持が感じられる。そういえば昼に行ったチューサカも、食事モノは一切なし、という酒場のプライド?を持っている。こういうこだわりは気持ちが良い。
買った本をパラパラめくりながらゆっくりビールを呑んで、夕刻、神保町シアターへ。
『家内安全』(1958年 東宝)を観る。
特集上映『飯田蝶子とにっぽんのおばあちゃん』 の中の1本。
サラリーマン小説で昭和20~30年代に人気を博した源氏鶏太の原作。 「三等重役」や「私の青空」など、この人の物語にハズレはない。監督は丸林久信。出演は飯田蝶子、佐野周二、江原達怡、三宅邦子、平田昭彦、中田康子、青山京子、佐原健二、左ト全ら。
いつもは脇役でいい味出してる飯田蝶子おばあちゃまの、めずらしい主演作。
家族たちのトラブルを、八面六臂の活躍で解決にみちびく。
チャキチャキしていて優しくて。ニッコリ笑顔に癒される。
この映画ではかなり行動的なおばあちゃん。
会社社長である息子(佐野周二)の浮気現場を押さえに熱海まで行ったり、その息子の長男(平田昭彦)が関係するbarの女に会いに行ったり。barに行くときのおばあちゃんは普段の和服から洋装に。ファーの帽子なんてかぶってモダンだ。
ちょっと出来すぎな設定もあるけど、イイんです。
笑いありシンミリあり、ちょっとだけドライなムードもあり。
これ一本観れただけでも、今回の特集上映には大満足であります。
シアターをでると、まだ明るい。でも、雨足が強まりつつある。
台風4号が接近中。
とりあえず、ヨコスカまでは帰ろう。
地下鉄の駅に向かう途中、通りかかった酒場「兵六」には悪天候のため休業の貼り紙。
はいはい。私も帰りますよ。
開いてたら入ろうか迷っていましたけどね。
で、ヨコスカについたら完全に暴風域圏内。
これはマッツグ家に帰ろう。
古い酒場で今日の映画の余韻に浸りたかったんだけどなぁ。
デパ地下のタイムサービスで五目炒飯と豚肉・ニンニク芽炒めを買って帰る。
けっこう美味しい中華惣菜店。
20時以降はどれでも2パックで500円になるんですのよ、おくさま。
今夜はこれとビールですませちゃお。
なんとかずぶ濡れにはならずにすんだ。
風雨の勢いは強まるいっぽう。
熟睡できない夜になりそうだ。