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センセイのお声

おおっ!

小説家・内田百間のインタビュー音源が動画サイトにUPされてた!
昭和31年11月2日収録。NHKのラジオ番組かな。今から56年前?
百鬼園先生、このとき御年67歳。
聞き手は、一昨日ここで著書を取り上げた、高橋義孝氏だ。
百鬼園先生と義孝先生のエピソード、何かかあるかなと探してたら、見つけてしまった。





同じ内容のごくごく一部は、去年NHKでやった芸術家と猫の特集で流されていたけれど、たっぷり30分間もセンセイの肉声でのおしゃべりが聞けるなんて、まさか、まさかです。

全部が聴きどころだけど、後半(その2)ではリラックスしてきたのか、センセイの本領発揮てな感じで、独特のおかしみがより濃く漂っています。なんと最後には歌声も!

興味ある人がどれだけいるかわかりませんが、ワタクシは今回これを見つけて、たいへんに感激しております。アップされた方に、深謝。


あと、随筆『ノラや』に出てくるエピソードで、愛猫ノラが行方不明になってセンセイが悲嘆に暮れている時に、酔っ払って「いまごろは三味線の胴になってらぁ」なんて酷い電話をかけた輩のことが出てくるけど、それが、じつは今回の聞き手、高橋義孝サンだったらしく。。。それは、このインタビューの翌年のことだったらしく。。。

しばらく義孝氏は内田家への出入りを禁じられたそうな。

酔ったときの事とはいえ、ねぇぇ・・・。

ただ、この部分だけを取り上げると非情極まりない話だけど、その前や後のこともあり、後日センセイの怒りも解けたというので、高橋氏を安易に悪人扱いするべきものではないのだろうと思う。本人も反省したらしいし。なにより愛弟子なわけだし。詳しくは義孝氏の『実説百間記』にあるらしいので、機会をみつけて読んでみたいと思う。


※内田百けんの「けん」の字は、正しくは「間」ではなく、門がまえに「月」。
by hey_leroy | 2012-06-28 22:41 | books

たゆむあした、ゆるむゆうべ。カマクラ発、ユルマッタリな日々。読み返されない備忘録。


by hey_leroy