メロウ? メロー? mellow?

メロウ。 この言葉を聞いて遠い目になるのは、'70後半~'80前半に遊び盛りだった人たちだと思う。
"ソフト・アンド・メロウ"な"シティ・ミュージック"を聴いて、"クリスタル"な気分を謳歌していた世代。 
自分は、遊びに関してはもうチョイ後の世代。
でも、当時の音楽は背伸びしながら聴いていた。

ボズ・スキャッグス、マイケル・フランクス、ボビー・コールドウェル、クリストファー・クロス、etc... 
ジョージ・ベンソンのアルバムには「メローなロスの週末」なんて邦題がついていたっけ。

メロウ。 口に出すのもなんだかコソバユイし、実際にそういう機会もないけれど、言葉の響きはじつは好きだったりする。 mellowの原意は「やわらかな、甘い、(果実などが)熟した、(土地などが)肥えた」という、豊潤とか馥郁がイメージされるもの。 ほかに、スラングでは「リラックスした、心地好い」という意味もある。 むこうでの楽曲のタイトルなどは、おもに後者の意味で使われているのだと思う。

で、日本での「メロウ」の使われ方というと、どうも「切ない」とか「夕陽系」とか、甘酸っぱいような、ちょっと郷愁ただよう(サウダージな)イメージに意訳されてるようで。「黄昏」とか「憂鬱」とか、ね。 自分もどっぷりそういう解釈をしてきたし。てことは、「メロウ・ソウル」とか「メロウ・グルーヴ」とかって、「フリーソウル」みたく、日本でだけ通用するネーミングなのかな? ・・・でも、しばらく前からHIP-HOPやR&B系では「チル・アウト」とかと同列でメロウという言葉も使われてたりで、もはや死語かと思ってたけど、やや復権というか、以前とは別物の言葉として認知されてるみたいでもあるし。本来の「リラクシン」に近づいた使われ方なのかも。


などといろんなことをいっておいて、とりあげるのはDuke Ellingtonが1939年に作曲した "In A Mellow Tone"(初出では"In A Mellotone")。古~くて恐縮です。"mellow"がタイトルに付いた曲としては最初期のものだと思うのだけど。



いいねえ。豊潤で、フクイクとしていて、リラクシン。
これぞ本来の"mellow"なのでありましょう。
エリントン・ナンバーでは「Aトレイン」よりも「スイングしなけりゃ意味ないね」よりもこれが好き。
そして、ご本家エリントン楽団でもいろんなバージョンがあるけど、↑ のが一番だなぁ。
ゴージャスすぎない優美さで、レイドバック加減も絶妙で。
さりげない感じで、じつは唯一無二であるという、まさにエリントン・マジックな曲だと思う。



・・・おまけに、個人的 「セツナ系メロウ」 思い入れの1曲も。



"Tell Me In A Whisper / Edgar Winter " (1975年 Blue Sky)

ク~ッ! 泣ける!
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by hey_leroy | 2012-11-06 22:45 | | Comments(0)
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