人気ブログランキング | 話題のタグを見る

東京ステーションホテル物語

一昨日だったか、新聞でレイルウェイ・ライター、種村直樹さんの訃報に接した。78歳。
レイルウェイ・ライター・・・鉄道関係に特化した著述家。
小学生の頃、種村さんが書いた 『鉄道旅行術』 を読んで、鉄道の旅に憧れたのを思い出す。
実際、ブルートレインに乗ったり、ローカル線の旅に出かけたりもしたなぁ。
鉄道オタクにはならなかったけれど、今でも列車に揺られるぶらり旅が好きなのは、
種村さんと、『時刻表2万キロ』 の宮脇俊三さんの著作の影響があるのは間違いない。

ご冥福をお祈りします。

東京ステーションホテル物語_f0160346_18371991.jpg

『 東京ステーションホテル物語 』 種村直樹 (集英社 1995年)

去年、横須賀・米が浜の小料理屋さんのカウンターで見つけた種村さんの本。
懐かしい名前だなぁと思って手に取ったら、女将さんがくれた。
そういえば、まだ読んでなかった。

赤レンガ駅舎の中にある東京ステーションホテル。
来年、開業100周年を迎える。
東京駅の丸の内駅舎が開業時の姿への復原工事が完了したのは2年前。
同時にホテルも大規模改装して、生まれ変わった

この本が書かれたのは約20年前。
復原工事も具体化しておらず、それどころか高層ビルへの建て替え計画も度々起こっていた。
東京駅誕生までの日本鉄道の歴史、ステーションホテルの開業、
震災や戦禍の影響、客室やレストラン・バーの変遷、
スタッフが語る思い出、内田百間や川端康成などが泊まった部屋のことなど。

自分としては、改装前に行っておきたかったな。
百鬼園先生が頻繁に利用していた時代の面影が残っていたうちに。

今はどうも綺麗でゴージャスになりすぎてる感じで。
お値段も高くなってるみたいだし。
あまり旅情がそそられないというか・・・。

もちろん、機会があれば泊まってみたい気持ちはあるけど。
by hey_leroy | 2014-11-10 18:25 | books

たゆむあした、ゆるむゆうべ。カマクラ発、ユルマッタリな日々。読み返されない備忘録。


by hey_leroy