東京ステーションホテル物語
2014年 11月 10日
レイルウェイ・ライター・・・鉄道関係に特化した著述家。
小学生の頃、種村さんが書いた 『鉄道旅行術』 を読んで、鉄道の旅に憧れたのを思い出す。
実際、ブルートレインに乗ったり、ローカル線の旅に出かけたりもしたなぁ。
鉄道オタクにはならなかったけれど、今でも列車に揺られるぶらり旅が好きなのは、
種村さんと、『時刻表2万キロ』 の宮脇俊三さんの著作の影響があるのは間違いない。
ご冥福をお祈りします。
『 東京ステーションホテル物語 』 種村直樹 (集英社 1995年)
去年、横須賀・米が浜の小料理屋さんのカウンターで見つけた種村さんの本。
懐かしい名前だなぁと思って手に取ったら、女将さんがくれた。
そういえば、まだ読んでなかった。
赤レンガ駅舎の中にある東京ステーションホテル。
来年、開業100周年を迎える。
東京駅の丸の内駅舎が開業時の姿への復原工事が完了したのは2年前。
同時にホテルも大規模改装して、生まれ変わった。
この本が書かれたのは約20年前。
復原工事も具体化しておらず、それどころか高層ビルへの建て替え計画も度々起こっていた。
東京駅誕生までの日本鉄道の歴史、ステーションホテルの開業、
震災や戦禍の影響、客室やレストラン・バーの変遷、
スタッフが語る思い出、内田百間や川端康成などが泊まった部屋のことなど。
自分としては、改装前に行っておきたかったな。
百鬼園先生が頻繁に利用していた時代の面影が残っていたうちに。
今はどうも綺麗でゴージャスになりすぎてる感じで。
お値段も高くなってるみたいだし。
あまり旅情がそそられないというか・・・。
もちろん、機会があれば泊まってみたい気持ちはあるけど。