NHK-FMに「日曜喫茶室」という番組があった。
正確にいうと、まだある。
毎週日曜日のお昼から2時間ほどの営業(放送)だった。
マスター(はかま満緒)とウエイトレス、そしてお客様たちが、
その時々のトピックスやゲストの専門分野などについて軽妙に語り合う。
1977年に始まった長寿番組。
毎週聞く番組ではなかったけど、たまに時間が合うとぼんやり耳を傾けていた。
たぶん中学生ごろから聞いてた。
カランコロンとドアチャイムが鳴ってお客さんが入ってきて、
本当の喫茶店のように飲み物をオーダーして。
あの雰囲気がたまらなく昭和で、好きだった。
合間の音楽はイージーリスニングとか往年のポップスだったりして。
いや、流行ってる曲もたまに聞けたな。
ゲストのリクエスト次第なのだった。
トークも騒ぎ過ぎず、かしこまることもなく、なんとも程がよく。
はかま満緒マスターをはじめとして、天野祐吉、安野光雅、荻野アンナら「常連客」のインテリジェンスとユーモアが素敵な雰囲気を作っていた。
藤村俊二がゲストの時とか、おもしろかったなぁ。
毎週やっていた番組は、いつのころからか毎月最終日曜日のみになった。
自分も日曜が仕事だったり、休みでも出かけたりで、もう何年も聞いていなかった。
はかま満緒さんが今年2月に亡くなっていたことを知らなかった。
享年78。心不全とのこと。
倒れる前日は日曜喫茶室2月分の収録をしていたという。
はかまさんは放送作家の草分け的存在。
「シャボン玉ホリデー」などで活躍。
テレビ「脱線問答」の司会だったのをぼんやり覚えている。
残念。こうして現実がひとつひとつ思い出になっていく。
日曜喫茶室はすでに思い出の世界にいたようなものだったけれど。
僕にとって日曜の午後は山下達郎の「サンデー・ソングブック」ではなく、
「日曜喫茶室」だったのだ。(時間はかぶらないんだけど)
レイモン・ルフェーヴル 「想い出のラスト・キッス」
Raymond LeFevre / Save Your Kisses For Me
いいなぁ。とても上品な宮川泰センセイみたいで。
(宮川センセイの「ひるのプレゼント」のテーマ大好き)→
コレ
現在、番組は過去名作選の形態で放送をつづけている。(HP→
コチラ)
その時間、毎週仕事だけど、聞きたいなぁ。
・・・今の時代、エアチェックって、どうやればいいんだ?