寒波到来。やっと冬らしくなった気がする。暴風雪は困るけれど、頬がピリピリするぐらいの冷え込みは受け容れたい。
本日休日。映画が観たいなあと思う。デジタルリマスター版の「SMOKE」か。それとも矢野顕子の「SUPER FOLK SONG」か。どちらも四半世紀くらい前の作品だ。どうしようかな、と迷いながら、結局足は東中野へ。
『人生フルーツ』 (伏原健之監督 2016年)@ポレポレ東中野
東海テレビのドキュメンタリー部門制作の映画。
愛知県春日井市の高蔵寺ニュータウンに暮らす、90歳の建築家の夫と87歳の妻。
ニュータウンの設計に携わった建築家は、50年近く前、その一角に土地を買い、平屋の家を建て、雑木林、野菜や果物の畑をつくる。
当初描いた、土地の起伏を生かしたニュータウンの設計は思い通りには進まず、成長戦略優先の無機質な団地となった。
そこで、「一軒一軒が小さな雑木林をつくれば、里山としての機能を少しは取り戻せるのではないか」と自ら"実験"をはじめたのだ。
風が吹けば、枯葉が落ちる
枯葉が落ちれば、土が肥える
土が肥えれば、果実が実る
コツコツ、ゆっくり・・・・・・
手間をいとわない暮らし。
「スローライフ」なんて耳触りは良い言葉だけれど、実際簡単じゃあない。
(そう思っている時点で自分には到底無理なんだろうな)
庄野潤三の本を読んだ後のような、なんというか、心が浄化されるような、
あたたかくなるような、ありふれた言葉だけど、そんな感じ。
おじいちゃんおばあちゃんラヴァ―なワタクシだけど、
そうでなくても、何かを得ることができる、そんな映画だと思います。
平日昼間だけど、映画館は満席、補助椅子が出る盛況だった。
さ、まだ日は高い。
今年初の上京(笑)です。
ブラブラいきましょう。