明治少年懐古

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可愛らしい本を買いました。

『明治少年懐古』 川上澄生 (冬至書房 1975年)

昭和19年に出版されたものの復刻版。
川上澄生(1895~1972)は版画家。詩もつくった。
自分が知ったのは、永井龍男の小説「石版東京図絵」の表紙や挿画で。
その小説内でも、また別の随筆「へっぽこ先生」でも、川上の「明治少年懐古」のことが触れられている。
昭和20年に鎌倉の古本屋で買ってから30年以上つねに座右に置き、気がふさいだ時や仕事がはかどらない時に開いていたのだそうだ。


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個性的な活字。多くの素朴な版画。
何枚かは色刷りのページもある。
明治半ばの東京の風俗。遊び、学校、物売り。。。
昭和19年の本だけれど、戦意高揚とかは微塵も感じられない。
物資も乏しい時期に、よくもこれだけ美しく丁寧な本が作れたものだと思う。


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大切にしたい一冊。
10年ほど前には文庫にもなっているようだ。



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by hey_leroy | 2018-03-04 09:28 | books | Comments(0)
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