山に登ったり、踏切をまたいだり
2008年 06月 14日
最初の単行本『月と菓子パン』から追っかけ続けている
石田千さんの新著が、2冊もでていた・・・。
『踏切みやげ』(平凡社) と 『山のぼりおり』(山と渓谷社)。
ゆっくり読みすすめて、本日両方読了。
『踏切みやげ』は、2005年初版の『踏切趣味』の続編。
「彷書月刊」という雑誌に連載された原稿をまとめたもの。
東京を中心に、ときには出雲や弘前など、出かけたところで
踏み切りをさがしては、その佇まいを記録したり、
大またで何歩か測ったり。俳句もそえて。
『山のぼりおり』は雑誌「山と渓谷」に不定期連載されたものを収載。
北八ヶ岳の天狗岳、北海道の大雪山、屋久島の宮之浦岳、
そして富士山など、10もの山に登ったりおりたり。
「山」と「踏切」・・・どちらもテーマがしっかりとあるエッセイだけど、
石田さんは山とも踏切とも「つかずはなれず」な距離感をたもって、
そこにあるもの、そこにいるひとをていねいに描いていく。
ことばをかみしめるように読んでいくのが心地よい。
そして、湯上りのようなさっぱりとした読後感。
夜は、藤沢へ。
sausalitoでの、「羊毛とおはな」さんのライヴを観に。
はなさんのボーカルと市川さんのギター。
オリジナルにカヴァーも織り交ぜて。
とっても素敵で贅沢な時間でした。
なによりあたたかかったな。
来月出るニューアルバム、楽しみにまちましょう。