"泣き"のアルト、師匠へのオマージュ


ジャズ~フュージョンサックス界のスター、David Sanborn。

フュージョン系の音はどうも敬遠しがちな自分なのだけれど
(昔はさんざんお世話になっておきながら・・・)、
つい先ごろ発表されたニューアルバムは、試聴してニンマリ。
久々に即買いしました。

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"here & gone / david sanborn" (2008 Decca)

レーベルがDeccaというのも渋い。
内容も、かなり渋い。

Rhythm & Blues Jazz。
自らのルーツに真正面から取り組んだアルバム。
といっても、リラックスした楽しげなプレイに満ちている。
"St.Louis Blues"や"Basin Street Blues"などの
おなじみ曲を中心に、Eric ClaptonやJoss Stone、Sam Mooreら
豪華ゲスト迎えての全9曲。
プロデュースはPhil Ramone。

なにが良いって、Sanbornが「自分のアイドル」と公言する
Hank Crawfordへの憧れや敬意がストレートに伝わってくるところ。
アルバムクレジットには
"Very special thanks to Hank Crawford for his inspiration"
という一文も。

Hankは1950年代後半からRay Charles Orchestraの
ミュージカルディレクターを務めたsax & piano player。
1960年代にはAtlanticレーベルでアーシー&ブルージーな
アルバムを何枚も作った人。いまも現役バリバリ。

Sanbornは今回のアルバムで、Atlantic時代にHankが演奏していた
ナンバーを3曲も取り上げている。
"please send me someone to love" なんてアレンジもそっくり。
ざっくりしたリズム&ホーンズにからむ「泣き」のアルトサックス。
「なんか地味だな~」と思うファンもいるかもだけど、
噛みしめるほどにアジがでる、まさにスルメなアルバムに
なるでしょう。
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by hey_leroy | 2008-06-24 23:09 | | Comments(0)
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