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寝ぼけ署長


昨日買った『食べる唐辛子』。
さっそくお弁当に。
予告どおり? 味道楽とのブレンドふりかけ。
ううむ、おもったほどビックリ!の旨さではなかったなぁ。
味道楽のグレートさが逆に際立つ。
目からウロコの『食べる唐辛子』の活かし方、模索したい。
(おおげさ)

夕方、横須賀線運転見合わせ、との情報が。
ひょえ。
20時近くなっても不通。
原因は品川~西大井間で民家が倒壊した、とか・・・。
京浜急行でも帰れるけど、ただでさえ混んでる路線、
こんなときはさらにギュウギュウだろうな、と。

おかげで、読みかけの本を読了。

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『寝ぼけ署長』 山本周五郎 (新潮文庫)

「町奉行日記」や「さぶ」など時代小説を多く手がけた著者唯一の
探偵小説。「探偵小説」といってもドライでハードボイルドなタッチの
それではなく、読んでいて気持ちがほんわかとするような
時代小説に通じるような佳作になっている。

とある地方都市の警察署に赴任してきた新署長。
太っていてさえない風貌、目は小さくショボショボ、
動作も喋るのも鈍くて、人の話をきくときも、どんなときも
眠そうにしていたり、本当に眠ってしまったりしている。
そんな署長だけれどいざ事件が起こるとのらりくらりしていながらも
どこをどうしたものか解決に導いてしまう。
実直な庶民を守り、権威や虚栄を嫌う。でも悪者にも強い制裁を
与えることなく、全体にやさしげな展開。

昭和21年から雑誌『新青年』に匿名で連載されたもの。
かなり人情味重視だけど、安易に勧善懲悪に走らないところが
娯楽作品に深みをもたせているのかも。

でも、周五郎さんの時代小説がやっぱり読みたくなるなぁ。
by hey_leroy | 2008-07-03 23:26 | books

たゆむあした、ゆるむゆうべ。カマクラ発、ユルマッタリな日々。読み返されない備忘録。


by hey_leroy