カテゴリ:books( 353 )

新しい食堂

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さわやかな好天!
・・・だったようですが、本日は完全引きこもり。
このところ休みはライブやリハだったり、まぁ、呑みも多く。
シゴトもそれなりに忙しく。
朝は普通に起きたけど、そのあと眠れること、眠れること。
つかれ、蓄積してたか。
ついでに休肝日に・・・とはいかなかった。
ちょいと焼酎水割りなど。

途中でとまってた、雑誌Spectatorの「新しい食堂」をようやく読了。
よみごたえナカナカでした。

何があたらしくて、何があたらしくないのか。

飯を喰うこと。
に絡んでくる、思い、ビジョン、こだわり、技術、その他もろもろ。

オモシロイと感じるところもあり、どーでもいいと感じるところもある。

四の五の言わずに喰え! といってしまっては乱暴だけど。
個性とか多様化とか、そういうのが邪魔をしてる部分もあるのかな。

自分については、喰いものの嗜好はほぼブレがなくなってると思うけど、体調の変化とかで修正を余儀なくされることもあるだろうな、ぐらいは感じています。

巻末近くのエンテツさんこと遠藤哲夫氏の文章の最後で、鎌倉の古本が買える立ち飲み屋、ヒグラシ文庫のことに触れていてオッと思った。

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by hey_leroy | 2018-10-02 23:12 | books | Comments(0)

ソフト帽で酒場へ


自分がソフト帽を被った話ではないのだけど。

都内に用事があったので、ひさしぶりに渋谷から神宮前、表参道へ。
とちゅう、ユトレヒトというセレクトブックショップに寄る。

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Xtra Small Book Fair という企画をやっていた。
豆本とまではいかないけど、個性的な小さい本やZineが集められてる。
この企画のために作られた本も並んでて、その中の1冊、マメイケダさんが絵を描いた「ソフト帽で酒場へ」を買う。


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閑静な裏通りにある古いマンションの2階。
いかにも神宮前っぽい場所でした。

ソフト帽はかぶっていないけど、僕も酒場へいこう。

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下北沢のもつ焼「椿」で焼酎を啜りながら先ほど買った本の頁を繰る。
昭和の日本映画に登場する酒食のシーンが描かれている。

小津安二郎、井上梅次、増村保造、川島雄三、深作欣二、鈴木則文、市川崑。。。


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添えられた短い台詞もいい感じ。
マメイケダさんが画を担当し、誠光社の堀部さんが編集している。


それにしても、レモン果汁と果肉が入ったこの焼酎、飲み口よいけど、危険がアブナイやつ。
そんなことは昔からわかっているのに。


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案の定エンジンかかって、このあと経堂で呑み、藤沢で呑む。
ソフト帽なんて持っていたって、どこかに置き忘れたに違いない。


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by hey_leroy | 2018-09-13 22:48 | books | Comments(0)

ついつい手に取る


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『わが切抜帖より / 昔の東京』 永井龍男 (講談社文芸文庫 1991年)


古本屋で永井龍男の本を見つけると、ついつい手に取ってしまう。
明治末、大正、昭和の東京の暮らしが細やかに記されているのだ。
著者は、明治37年に神田に生まれた。
関東大震災の時は19歳。
東京大空襲の時は41歳。
30歳の昭和9年に鎌倉に転居し、平成2年に86歳で没するまで鎌倉で暮らした。

この本は、著者が新聞や雑誌から切り抜いて取っておいた記事を引用し、世相や人々の心情に思いを寄せた「わが切抜帖」と、かつての東京のことを綴った文章を集めた「昔の東京」から成る。

切り抜きは、主に昭和20年~30年代のもの。いわゆる三面記事から、人の心の機微を感じ取る。氏の小説に通じるものがある。これらの切り抜きも、もともとは小説用のネタ帳のようなものだったのではないか。交通事故、理髪店の値引き競争、ストライキ、高額詐欺事件、ニュース記事以外でも、身の上相談や家庭欄、演芸欄など、題材は幅広い。上質なコラム。こういう、奇をてらっていないけれど背骨が通っててちょっとユーモアもある文章に今はあまりお目にかかれない気がする。

「昔の東京」では、日本橋にあった魚河岸の、江戸幕府開府から始まる長い歴史と、そこで働き暮らした人たちの気風、震災後築地への移転が決まるまでの顛末など、多くの文献を引用しながら詳しく記した「魚河岸春夏秋冬」が興味深かった。



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by hey_leroy | 2018-09-05 19:55 | books | Comments(0)

庄野潤三の、山の上の家

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『庄野潤三の本 山の上の家』  (夏葉社 2018年)


庄野潤三の晩年の仕事が好きだ。多摩丘陵の山の上(小田急線の生田あたり)での暮らしを丁寧に綴る。
孫や子供たちとの時間、妻との時間。散歩。ハーモニカ。ご近所さん。
あえてドラマティックな要素を排して、ゆるやかに、おだやかに、反復する毎日。
でも毎日同じようでも、少しずつ違う。孫たちは成長し、自分達は老いてゆく。
退屈なようで、クセになる。エッセイではなく小説だ、と思う。

そんな庄野潤三の「作家案内」的な一冊が夏葉社から刊行された。
山の上の家のきれいなカラー写真、未発表作品も収録。
全作品解説や、家族ほか、ゆかりのある人々による文章も。
装丁も美しくて、これは宝物だなぁ。

読むのは、これから。

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by hey_leroy | 2018-08-18 17:48 | books | Comments(0)

ヲトメノイノリ


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『 ヲトメノイノリ 』
 石田 千 (筑摩書房 2018年)


デビュー時から読み続けている石田千さんの最新刊。
短編小説9篇と、中編のタイトル作を収録。
図書館で予約して借りた。

6歳の児童から76歳の老舗大女将まで。いろんな世代の女性が描かれる。
石田さん特有の、ていねいで優しく、清々しい筆致。
甘くなくさらりとしているのが好きだ。
ドラマティックな展開はないが、読後に感じるさわやかさ。

と思ってたら、表題作で意表をつかれた。
まさかの落語調で、笑えて泣けて、ちゃんとサゲもあって。
76歳でピアノをいちから習う決心をした老舗佃煮屋の大女将と、ぐうたらピアノ講師のすったもんだの顛末。
滑稽噺か人情噺か。後者になるのかな。この世界も、アリだなぁ。
楽しい読書時間だった。

装丁、装画は南伸坊さん。

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by hey_leroy | 2018-08-14 21:47 | books | Comments(0)

いま道のべに

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『 いま道のべに 』  野口富士男 (講談社 1981年)

読了まで、時間がかかったなぁ。
途中で何度も投げ出そうと思ったけど、なんどか最後まで。

野口富士男(1911~1993)は、小説家。評伝も手掛けた。
自分が知ったのは、川本三郎の随筆にたびたび登場したから。
野口が著した「わが荷風」について語っていたのだと思う。

この本は、野口の人生に影響をあたえた町を歩き、その土地についての思い出もあわせて綴ったもの。
大森、神田、新宿、鶯谷、大崎、新橋、高田馬場。
今と昔の町の描写、文学仲間とのやりとり、思い出。
すべてが緻密で精緻で、しかもこちらの全く知らないことばかりで。
なかなかしんどい読書となった。
でも、文章には独特の枯れた情緒もあって。
この本をお供に町歩きをする人もいるという。
自分も歳を重ねたら、そういうことをやるのだろうか。



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by hey_leroy | 2018-07-09 21:56 | books | Comments(0)

諏訪の旅の余韻

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先月たずねた信州。
地酒のワンカップと、諏訪湖豆。
くらもと古本市で買った本をめくりながら。
ちょっと余韻にひたっています。

『 酔いどれ紀行 』  山口 瞳 (新潮文庫 1984年)

山口瞳が、同じ国立に住む芸術家のドスト氏を道連れに、様々な地へ。
長崎、浦安、倉敷、小樽、タヒチ、横浜などなど。
昼間は絵筆片手にスケッチ三昧。
夜は・・・いや、時には朝や昼からも、呑む、食べる、呑む。
名著「行きつけの店」の原型はここにあったのか。
魅力的な登場人物、旅もつまりは人と人。
面白可笑しく、時にキュンとくる。ジーンとくる。
山口節にヤラレル。


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諏訪湖豆。シンプルでやさしい甘さ。肴にもなる・・・と、思う。


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by hey_leroy | 2018-07-06 20:14 | books | Comments(0)

わが日常茶飯

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『わが日常茶飯 立ち飲み屋「ヒグラシ文庫」店主の馳走帳』
中原蒼二 (星羊社 2018年)


鎌倉の裏小町と大船にある、古本が買える立ち飲み屋、ヒグラシ文庫。
その店主というか当主というか、中原さんのレシピエッセイが上梓されました。
いわゆるレシピ集ではなく、分量などの記載はない。
食にまつわる随筆のなかに、作り方がでてくる。
平成の「檀流クッキング」か。
手がかからないもの、手が込んだもの。
食べたいものは、自分で作る。
ポテサラ、揚げづけ、しめ鯖、じゃが芋ロースト、新巻鮭の頭・・・
ふふふ。滋味深く、ちょっと斜に構えて、シャイさをうかがわせる文章。
ゆっくり読みすすめました。
星羊社さん、グッジョブです!


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by hey_leroy | 2018-06-23 18:10 | books | Comments(0)

かこさとしさん、やすらかに

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絵本作家、加古里子(かこさとし)さん。
5月2日に92才で旅立たれたと今朝の新聞で。
藤沢在住とは近年まで知らなかった。

本当に本当にお世話になった絵本たち。
「あなたのいえ わたしのいえ」や「とこちゃんはどこ」(作画のみ)は、読みすぎてボロボロ。でも捨てられない。
今年初めには、だるまちゃんシリーズの新作も出たり、まだまだご活躍と思っていたので驚きました。

平和への強い思いをお持ちだったことも、忘れずにおきたい。

今日は雨降り。仕事は休み。久しぶりにじっくり読み直そう。

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by hey_leroy | 2018-05-08 21:17 | books | Comments(0)

古本屋台

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『古本屋台』 Q.B.B.(作/久住昌之 画/久住卓也)2018年 集英社


首都圏に屋台って、まだ、あるのかなぁ。
八重洲のあそこは、もうないのかな。ラーメン屋じゃない方。
行ったことないけど気にはなってた。
目黒駅前にあったおでん屋台には四半世紀ぐらい前に酔って入った記憶がある。
江ノ島に渡る橋にあった屋台たちもなくなり。
横浜西口の川っぺりにあった屋台たちも去年とうとうなくなった。
ま、もう、あきらめてるけども。

それはそれとして。
久住さんのこの本。ひょっとしてひょっとすると名著かも!
・・・個人的趣向との合致具合がね~。

おでんやラーメンではなく、古本を積んで夜な夜な灯りをともす古本屋台。
呑みたい人には、さつま白波。ただし、一人一杯かぎり。
「うちは飲み屋じゃないんだから」
クゥ~ッ! おやじさんのキャラにしびれる。

岡崎武志さんや荻原魚雷さんがモデルとおぼしき常連さんたちも登場したり。

いいなあ。1話、見開き2ページ、12コマのオトナのオアシス漫画。
渋い。そして繰り返し読んでも飽きない。

なんだろ、これ。

名著だな、やはり。

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by hey_leroy | 2018-04-16 23:29 | books | Comments(0)